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”永続的幸せ”と”永続的幸せの誤認知”で不幸せになる話

今日はこの本からの話です。マーティー・セリグマンというアメリカ陸軍からも信頼されている心理学者の本です
https://www.amazon.co.jp/dp/4799315765

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冒頭で面白い記述があったのでそこを抜粋、意訳しますと「永続的幸せ」には5つの要素があり、これらが(全部でなくとも)揃っている事が重要だというのです。本の中に書いている記述とは違いますが自分なりの意訳を加えて紹介すると、

・楽しい感情であるかどうか?
・フロー状態であるか?
・その行為に意味はあるのか?
・達成感があるか?
・他者と関わっているか?

例えば盆栽趣味
×楽しい時もあればうまくいかなくて辛い時もある
○ハサミを入れている時はフロー
×一人で楽しむ分には意味は無い
○良い盆栽ができたら達成感がある
○盆栽仲間ができる

例えば仲間との飲み会
○酔っ払って楽しい
○酔っ払ってフロー
×意味はない
×達成感は無い
○仲間がいる

逆に使命感に燃える外科医さんなんかは下の状態になるのではと
○患者に喜ばれると嬉しい
○手術中はフローになる
○人の命を救うという意味がある
○命を救ったら達成感がはんぱない
○医者や看護師の同僚がいるし、そもそも患者がいる

で、こう考えた時、案外ホワイト企業でも離職する人がいて、ブラック企業で辞めない人というのもこれが当てはまるのかもと

ホワイトでぬるまゆ企業
×仕事なのでうれしーとかはない
×ゆるくてフローに入れない
×意味は無いのかも
×達成感も無い
○同僚はいる

ブラック企業
×仕事なのでうれしーとかはない
○忙しすぎてフロー状態になっている
△うまい経営者なら意味付をする
○デスマーチの達成感
○同じ目にあっている同僚がいる

とブラック企業の方が永続的幸せの5要素を達成しているのじゃないかと。
そしてこれってカルト宗教やカルト的なオンラインサロン、カルト的な社会運動もこの5要素を取り込んでいるんじゃないかと

カルト宗教
○教祖や御神体に身近に感じて嬉しい
○修行等で忙しくさせてフロー状態にさせる
○外部に敵を設定し、敵を打ち倒すぞと先導する
○敵を倒したぞ! と喧伝し達成感をおある
○周りに同じ信者がいる

とこの5要素をうまく取り込んで、人に永続的幸せを与えて、代わりにお金をいただいているのじゃないかと思ったわけです。他者から見て幸福かどうかわかりませんが。

このように、もし自分が今幸せでなければ。また幸せであったとしても、一度上の5要素を自分の中に当てはめて考えてみてはどうでしょうか?

幸せでない人は幸せになるため。そうじゃ無い人は自分の感情が他人に良いように利用されているんじゃないかとチェックするために。

最後に面白かったらおひねりを。おひねりの後、感謝の言葉とこぼれ話を。

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