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子供にテレビゲームを買い与えるか悩んだら

子供への誕生日やクリスマスのプレゼントは、少し奮発してテレビゲームでも買ってあげようと思う方は少なくないでしょう。

親としては、テレビゲームを買い与えてしまうと「子供がゲームばかりやって勉強しなくなるのでは?」「家に籠るようになって外出しなくなるのでは?」という悩みがあると思います。
家庭にテレビゲームがやってきたらどのような生活になるのか…を想像して購入を決める事をお勧めします。


ゲーム購入の動機

テレビゲームを購入する動機を思い出してみてください。

私には小学生の子供がいます。
子供向けの雑誌に「あつまれ どうぶつの森」などのテレビゲームが載っていて、欲しいと言い出した事があります。「学校で鬼滅の刃が流行ってるから漫画を買って欲しい」と言っていた事もあります。

もしテレビゲームについて「友達がみんなやってるから」と子供が言っていたとしても、テレビゲームは高価なものなので、学校のクラスでは漫画ほどは普及されていないと思います。

(一時期のポケモンブームの時はゲームボーイ本体も手頃でしたので、多くの子供が持っていた可能性はあります)

「大親友がやってる」「大親友と一緒にやろうと言っている」などであれば、購入に前向きになるのは良いでしょう。
なぜテレビゲームが欲しいのかを思い出してみましょう。


ゲームを知りましょう

テレビゲームを購入する動機に納得しているのであれば、次はテレビゲームの事を知ることが大切です。

私は、ゲームを開発する企業に勤めています。有名なゲーム開発にも携わっているゲームクリエイターです。
テレビゲームという名称は日本独自のもので、海外やゲーム業界内ではコンソールゲーム(console game)と呼びます。ここからは「ゲーム」と略します。

ゲームは、遊んでる人の没入感を高める為に様々な工夫が組み込まれています。ある意味、中毒性のある物と言えます。
ゲームを遊んでいる子供に、親が「ご飯よ」など声をかけても、集中していたら聞こえない事もあるでしょう。

また、聞こえていたとしても、ゲームの性質上すぐに中断する事は難しいものなのです。
ゲームのプレイの中にはサイクルがあり「コントローラから手を離せない時間」と「中断できる時間」が繰り返されています。

「コントローラから手を離せない時間」に、親が子供のコントローラを取り上げたり、テレビやゲーム機の電源を切るような事は、避けて欲しいです。
それは、大好きな曲のさびの前で音楽を止めたり、映画のクライマックスで中断したりする行為と同じです。楽しむ事を目的としているエンターテイメントとして成立しません。遊んでいる側も作る側も不幸です。

(オンラインで他のプレイヤーと遊ぶゲームもあります。ゲーム画面の向こう側にはリアルな人がいるので、強引な中断はマナー違反になる事もあります)

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ゲームは長い時間を費やします

子供を見ていると「いつもゲームばっかりしいる」と思う事もあるでしょう。
長期的な時間という視点からも、ゲームはすぐに終われるものではありません。

ファイナルファンタジーやドラゴンクエストなどのストーリーがありエンディングがあるゲームでも、クリアするのには60時間以上かかります。
ポケットモンスターのメインのストーリーをクリアするだけでも20時間位はかかり、クリアした後もポケモンを集めたり友達と戦ったりできるので、飽きるまで終わりはありません。
「どうぶつの森」や「スマッシュブラザーズ」「フォートナイト」などは、飽きるまで永遠に遊べるゲームです。

近頃はYouTubeを延々と見る子供が増えているようですが、YouTubeのシステムでは動画を見た履歴から「おススメ動画」をチョイスして、次々に動画を再生します。決してクオリティの高い動画をチョイスしている訳ではありません。そして動画とは、見るだけの受動的なコンテンツです。

同じ時間を費やすのであれば、ゲームを遊んだ方が有意義に思えます。

ゲームのある家庭は素敵かも

ゲームが家にやってきた後の生活を想像してみてください。

子供はどれくらい喜びますか?
ゲームを遊ぶ事で子供の交友関係は良くなりそうでしょうか?
ゲームによって、今まで無駄に思えた子供の時間は改善されるでしょうか?
ゲームを遊ぶ時間をとるために、子供とどのような約束を結びますか?
ゲームのある生活は、家庭の方針とマッチしそうでしょうか?

全て想像してみましょう

ゲームによって素敵な時間が訪れるのであれば、ゲームを購入するしかありませんね!

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P.S.
世界でのゲーム産業の市場規模は、映画産業と音楽産業を足した規模より大きく、日本が誇れる産業でもあります。ゲームに触れて得る事は多いと思います

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