静かにそこにあるもの

「あ〜今日も一日乗り切った。」
仕事は終わりはいつもこんな感じの感情とともに、眠気がやってくる。
いつもこれの繰り返しで、真新しいことは特にない。
仕事に疲れ、向上心もプライドもどこかへ置いてきてしまったようで、
私の忘れ物はまだ、見つからない。
いつなくしたのかもわからない。
ただ、探そうとはしていないみたい。一言でいうと、無気力。

世の中では
「すごいね」「こんな難しいこともわかるんだ」
「こんなことにも挑戦しているの？」
と、尊敬されたり、羨望の眼差しの的になることに価値あると思われがちだけど、
別にそんなんじゃなくてもいいかな。
そう思うようにしてはみるものの、
やはりちょっと、生き苦しい。
なにも持っていない自分のことが頭によぎる。
でもそれは、他人と比べてしまっているからなんだろうなと。

もっと自分を大事にしたい。
だから最近は、１日の終わりに自分を褒めることにしている。

変わりたくて、変えたくて始めてはみたけれど
まだまだ時間はかかりそう。
自分の思っている事って、本当に漠然と、がらんとしていてなまぬるくて、
言葉にすることは難しい。

それでも確かに、私の中にある闘志は
静かに、ゆらゆらと、蠢きだしている。



ゆっくり、でも確実に。
心細さを身に纏い
静寂の中、まっすぐに突き進む。

不完全で、危うくて、脆い塊の自分。

深呼吸して、目を開けて、背筋を伸ばして、今日も生きる。

少しずつ、自分らしく彩れる日々が来ることを願いながら
今日もキーボードをタップする。