やりたいことが無いんです

やりたいことが無いの。もうずっと昔から。
将来の夢や目標を聞かれても、学生時代から困っていたし、人生設計なんか無いし。なりたいものなんか無いの。なにかになったって、なににもならなくたって、結局私はただの私でしょう。

やりたいこと、なりたいものがあったのは小学生くらいまで。
将来の夢にはなんとなくで書いていたし(高学年の頃で覚えている夢は、小説家とか声優)。数少ない習い事も、自分からやりたいって言ったはずだ。ヘンテコな服も好きだった。まるで別人みたい。

高校もその先も、進学先の決め方は「校風」と「今までやってきたことの延長」の2つ。穏やかそうというあやふやなものと、悪く言えば惰性で進んでいった。明確な夢がある人が羨ましいと思っていた。それは今も変わらない。

就活の時期が来ても、相変わらず「なんにもやりたいことがない」ままで、なんにも出来ない気がして、身が入らなかった。結局新年度ギリギリに滑り込むように内定を貰った。それすら流れに身を任せた結果なので、結局「やりたい」の理由で動いたわけではなかった。焦りと勢い、それが大切。

流されるまま就職した会社を辞めたのは、逃げたかったから。これ以上居たら、自分を守れない気がした。流されるまま生きてきて、やりたいことよりも「やりたくないこと」が明確になったような気がした。



noteを続けたいと思った。
でもそれは、続けられる人へ憧れたから。結局中途半端で。

絵を描いていた。
「描かずにはいられない」という周りを見て、私はそうじゃないと気付いたとき、ペンを握るのが馬鹿らしくなって。


やってもやらなくても、どっちでもいいこと。

世の中のほとんどがこれで、私は決断することが凄く苦手だ。白黒つかない灰色でいっぱいで、ハッキリとした意思が無い。宙ぶらりんの気持ちが、どっちつかずで揺れるばかり。

「やりたくないこと」を避けて生きていくのは褒められないよな。きっとダメだろうな。それでも、やりたいことがない。

他人に不機嫌をぶつけられて、萎んでしまいたくない。ちゃんと息が吸える場所に居たい。人前では泣きたくない。
ついでにワガママを言うなら、ピアスもしたままでいたいし、爪には好きな色を乗せていたい。

私が「好きでいられない私」で居るのはつらい。

今すぐには無理でも、将来いつかこの「やりたくないこと」をやらなくて済むように、生きていくしか無いかもしれない。

やりたいことはない、
やりたくないことはある。
片方があるだけ、選択するときの指標になってマシかもな。

私もいつか「やりたい」と燃えるものに出会いたい。そうしたら、こんな半端な私にも気力が湧きそうなんだ。ずうっと出会えなかったら嫌だな。



追記

まだやりたいことがあった小学生時代。卒業文集の「好きな漢字1文字」の質問に「穏」と答えたことを思い出した。

私はずっと、穏やかに落ち着いていたかったのかも。穏やかでいられる方法を明確にすることで、もしかしたらそれが「やりたい」に繋がるかな。

なんてあやふやなんだろう。出会いはまだ遠そうだ。

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