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読書日記|銀座に住むのはまだ早い

 小野寺史宜さんのエッセイを現在読書中です。東京23区のお安い物件を検索して、その町をふらりと訪ね歩くゆるエッセイ。行く先々でその町のいいところ探しをする小野寺さんに癒されます。あまり難しく考えずに、さらっと読めるエッセイ本です。


 東京に住んでいない人からしたら、23区の特徴も全く分かっていない。こういう所なんだと参考にもなります。もう23区カーストなどに疲れた人は読んで気持ちが楽になるかもしれません。


 街を歩いて「何となくこの街は自分に合う」そう感じる瞬間って確かにおありますもんね。空気感それとも水が合うのかはたまた人との相性が良いのか。いずれにしたってピンとくることがあるのは事実。


 お出かけしてピンと「いいここ」と感じるのは、ずっとそこに住んでいないせいもあるかな。外からしかその町のいいところを見れてない。ただ自分の直感を信じて、自分が生活していくエリアを決めるって大事ですね。本能というか引っ越しするんだから自分が楽しく暮らせるイメージがつかめない場所には暮らせない。


 好きだなと思える場所に住める幸せって何事にも代えがたい。収入であったり、その他の要因でどこかは妥協している人がほとんどでしょう。「住む暮らす生きる」がきちんと連動していると、心もしゃきっとしそう。



 自分自身の事を考えた時に、果たして今住んでいる街はそこまで好きか、即答できない自分も確かに存在している。物件を見るって、そりゃ結構内省的にもなりますわな。


 否が応でも数多の条件を取捨選択しなくちゃいけない。用もなくても物件を見てしまう人って、案外人生に迷っている人なのかも。どこを重視するか人生の節目で、大きな岐路に立たされているとかあったりして。あくまで個人の勝手な想像ですが・・・。


 

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