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令和のメオト湯呑

 我が家には使われていない夫婦湯呑が存在します。どうやら父と母が結婚する時に誰かからもらったものらしい。そういえば一時期こういう商品流行りましたね。湯呑に夫婦とは・・・と格言めいたものが、色々書いているやつです。


 ごめんなさい。若い頃はちょっと馬鹿にしてました。でもこの年になって読むと結構良い事が書いてあるんですね。とても勉強になります。どちらかというと、相手を許す理解することに重きを置いている商品でした。


 この湯呑を見て、実際に離婚を思いとどまった夫婦もいるのでは、と考えてしまうほど。その内またこういう商品が、復活するんじゃないでしょうか。昭和と令和では価値観変わっていますし、文言も多少変えなくてはいけませんが・・・。最近ふと夫婦湯呑をしげしげと眺める時間が増えました。


巷では声高に主張するのが良しとされている風潮があります。SNS上でも関白宣言や逆関白宣言を展開している人も良く見かけます。こういう人は、相手に求める条件や理想多すぎない?完璧なパートナーを探して婚活疲れされても。自分を大事にしてほしいのなら、相手も同じくらいかそれ以上に大事にしないと。


 皆さん随分と都合の良い相手を求め過ぎです。自分にとって都合のいい相手が、相手にとって都合のいい相手とは限らないのに。教育の現場でも異文化理解に重きを置きすぎて、大事なことを教え忘れちゃったのかな。夫婦に限らず誰かを理解するって、大事ですよね。少なくとも理解する努力は、必要。


 夫婦湯呑の前にプレ夫婦湯呑も発売して欲しい。シングルの人向けにも、心に響く格言をお願いしたいところ。話は変わりますが、某番組でタレントさんが

 (パートナーの)家事に仮に不備があってたとしても、片目をつぶって見逃して。両目で見てはいけない。

と語っておられる方がいらっしゃって、すごくほっこりした覚えがあります。「あれが出来てないこれも出来てない」と相手を責めるよりも、あえて気付かないふり。お互い様の精神も必要なんだなぁと。誰かを許すから、自分も誰かに許してもらえるのかも。


 どうすれば私も寛容になれるか。不寛容な時代にこそ、他者に向ける優しい眼差しが必要ですね。

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