アンティークも人も

　nhkのせかほしを見て素敵な暮らしされてる方に毎回刺激を受けます。最新回では１３０年前のヨーロッパの道具を使って、暮らしていく方が登場されて素敵でした。

　私はただ憧れるだけじゃなくて、そういう暮らしされてる方が放った一言がすごく心に残ったり。晴れ晴れした気持ちになれたりして救われます。この方達がこれまでどういう人に出会ってきたのかなとか。どういう考えを持って暮らしているのかというのは、結局ご本人さんにしかわからないですよね。ご自身の言葉で時には言葉を選んだりしながら、語られている姿がとても印象的でした。

　今回印象に残ったのは「特性を生かして道具を使う」という発想でした。この調理道具はこういう使い方をする時には、この道具が適しているなど分かった上での使い分け。大変勉強になりました。


　私はどちらかというと極力少ないもので日々暮らしているところがあるので、生き方とか暮らしに関しては不便かどうかはご本人さんが決める事なんだろうなと思いながら拝見。ロハスに見える暮らしもそんな簡単に実現できるものでもない。漠然と自然豊かな所で暮らすとかそういった事以上のポリシーを感じました。大変な事もたくさん経験されての今の暮らしなんでしょうね。でも楽しそうに古民家で暮らすお姿はいきいきされてました。日々思い通りに行かなくても、カリカリせずそういうものと受け流す大人の余裕が欲しい。


　きっと特性の話に関して言うと人間も同じなんじゃないかとふと思えて来て・・・適材適所の人事異動がなされたら、会社だったり仕事場でもみんな輝けるのになぁと感じました。何となくオールラウンドプレーヤーを社会が求め過ぎなんですよね。全方位的にそんな一人何役もこなせないよ。その人の性格だったりストロングポイントを生かせる居場所って大事です。

　今回新しい価値観に出会えて感慨深かった。自分とは全然違う暮らしをして、これから先も出会えなかったであろう人の生き方を垣間見ることが出来るって贅沢なことですよね。これから先前向きに生きていけるエッセンスを貰えたような気がします。