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導入園向けイベント ”おしゃべりきっつ”開催レポート vol.3

みなさん、こんにちは!スマートエデュケーション大澤です。
6/22(水)に開催した「おしゃべりきっつ」のレポートをお届けします。

今回のテーマは「おとねんどワークショップ」です。参加者の皆さんと音を作りながら、保育のポイントについて考えました。

まずは定番の「おやつ紹介」から……

と思ったのですが、今回はやることが多くておやつ紹介の時間をとることができませんでした(泣)
でも、ワークショップの中で、用意したおやつを音作りに活用する先生も(笑)。やっぱりおやつは大切です!!

「おとねんど」ってなにをする教材なの?

おとねんどは、お友達と協力しながら身の回りのものを使って音作りをする教材です。音を使った自由な表現を楽しみ、身近な音に対する感性を高めます。

"かおり先生"の個人的な体験:オノマトペって素敵!

つい先日、私が「おとねんど」の体験会で先生をしたときに感じたことをお話しさせていただきました。

その日は「おとねんど」の導入で、みんなに音に興味を持ってほしいなと思い、全員でテラスに出て10秒間黙って目を閉じ、耳を澄ませて周りの音を聞いてみました。
風の音、鳥の鳴き声、遠くで車が走る音……。静かだなと思っても、耳を澄ますと微かな音がたくさん聞こえます。
目を開けて、みんなに「どんな音が聞こえた?」と聞くと、
・風がゴーっていってた。
・鳥がチュンチュンって鳴いてた。
カサカサカサっていう音がした。
など、いろいろな言葉で音を表現してくれました。

日本語は「オノマトペ(自然界の音・声、物事の状態や動きなどを表現する言葉・擬音語)」がとても豊かな言語で、他言語の3倍から5倍の種類があるともいわれています。音に敏感になるということは、言語表現を育てることにもつながるんだな、と強く感じ、子どもたちの表現力にもとても感動しました。

園では音楽に親しむ活動に比べて、周囲の生活音に着目する活動はそれほど多くないかもしれません。「おとねんど」をきっかけに、身の回りの素朴な音、目立たないけれど素敵な音に子どもたちが気づいてくれたら、想像力や表現力がさらに豊かに育っていくのではないかなと思います。

「おとねんど」で音づくりをしよう!

続いて、みなさんでおとねんどを使って音作りをしました。テーマは「カエルと雨」。
ひとりで黙々と試行錯誤してくださる先生、チームでわいわい作ってくださる先生、子どもに声をかけて一緒に音作りをしてくださる先生、音の作り方もいろいろでした!
どんな風に音を作ったかも発表していただきました。

【カエル】
・子どもが持ってきてくれた貝殻を擦り合わせる
・ペンでカゴのあみあみを擦る
・ペンで筆箱のチャックを擦る
・プラスチックコップをべこべこする
・小さな石をたくさん手に乗せてシャカシャカする

【雨】
・ポットからお湯が出る音を録音
・筆箱を振る
・果汁グミの袋をぐしゃっとする
・お煎餅の袋を触る
・園庭の砂を足で擦る

先生方の発想もとてもクリエイティブで、さすが!でした。


先生方、いろいろな工夫をして音を作ってくれました!

「おとねんど」の保育、こんなこと悩んでます&他の園に聞いてみたいこと

最後はおしゃべりタイムです。今日の感想や、おとねんどに関するお悩みなどをお話しいただきました。ここで一部をご紹介します。

Q:音に対する感性を高める活動にはとても興味があり、「おとねんど」もたくさんやってみたいけど、日々忙しくてなかなか時間が取れません。

・クラスの一斉活動で「おとねんど」で遊んだあと、ぜひ自由遊びの時間にも「おとねんど」を使えるような環境を整えてみてはいかがでしょうか。使い方がわかれば、興味のある子どもたちは、いろいろな素材や身の回りのものを使って音作りを深めていくと思います。月に1回〜2回のクラス活動で閉じてしまうのではなく、「道具」として普段の遊びに使えるようになることで、音遊びが子どもたちにとって、もっと身近なものになるのではないかと思います。

Q:周りの音がうるさくて、録音するときに雑音が入ってしまう。

・保育室内に限定するのではなく、園舎内や園庭を広く使って活動すると子どもたちが分散されて、録音しやすくなるのではないでしょうか。
それでも雑音が気になるという場合には、音を作るときにiPadのマイクになるべく近づけて録音するときれいに録音できると思います。
背面のカメラレンズのすぐそばにある小さな穴がiPadのマイクです。

Q:ねんどを触って音を編集するときに、ねんどの形を変えることに夢中になってしまって遊んでしまう。ちゃんとした音づくりにならないのが気になります。

編集機能を触って楽しむ、編集された音を面白がるというのは、とてもよいことだと思います。ねんどの形を変えると音が変化するということをたくさん体感することで、道具のよりよい使い道を知っていくのではないでしょうか。
個人的には、楽しみながら試行錯誤するプロセスが大切にしたいので、あまり「本物らしい音を作らなくては」と思いすぎなくてもよいのかなと思っています。
例えば「発表会で使う効果音を作ろう!」など、子どもたちのなかで目的意識が明確になれば、「よりよい音を作るために編集機能を上手に使おう」という気持ちで音作りに向き合えるのではないかと思います。

Q:雨の音、カエルの音は一種類しか録音できないのでしょうか。

・「雨とカエル」、「鳥の鳴き声と風」などのテーマを使う場合には、一つの音につき一種類しか録音できません。
ただフリーテーマを使っていただくと、自由なテーマで4種類の音が録音できます。例えばフリーテーマを使って「今日は雨の音を4種類作ってみよう!」という活動をするのもよいかもしれません(それもとても面白そうですね!)

Q:せっかく録音中に動画が撮れるようになったのに、うまく撮影されていなくて結局どこでどうやって音を撮ったのかがわからなかった。

・確かに音作りに集中しながら、動画もきれいに撮るというのはちょっと難しいですね……。動画はあくまでも子どもたちの記憶のサポートなので、「どこで録音したか覚えておいてねー」と声がけをしつつ、もし動画に記録されていたらラッキー、というくらいでご活用いただくのがよいのかもしれません。

さいごに

今回は実際にアプリを使って活動する時間が少し長かったので、おしゃべりの時間があまりとれず少し残念でしたが、先生方のいろいろなアイデア・ご意見・ご質問に触れられて、私にとっても非常に学びの多い時間となりました。ご参加くださった先生方、ありがとうございました。

ご感想のところで「秋になったら落ち葉で遊ぶので、そのときにおとねんどを使って音遊びも楽しみたい!」と言ってくださった先生がいらっしゃいました。
そうなんです!きっつの教材は「道具」なので、お渡ししている指導案は活動例のひとつでしかありません。普段の遊びや保育活動をさらに充実させる道具として、ご活用いただけるとうれしいです。
もし「こんなことしてみたいけど、できるかな?」、「どうしたらいいかな?」などの疑問・質問がありましたら大澤(osawa@smarteducation.jp)までお気軽にお問合せください♪
みなさまと一緒に、よりよい保育を作っていくことができたらと思っております。

次回予告

さて、次回の「おしゃべりきっつ」は
7/27(水)第1部 13:00~14:00  ・第2部 16:00~17:00です。
テーマは新教材の「mobie(モビー)」です。
まだ「mobie(モビー)」を使ったことがないという園さんも、もちろんご参加いただけます!ぜひ、奮ってご参加ください♪

詳細はこちらをクリック!↓

過去のおしゃべりきっつのレポートは、こちらから!↓


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