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<セミナーレポート> これでスッキリ!園のICT化ポイント徹底解説

4/7(木)に開催したオンラインセミナーのレポートをお届けします。
そもそもICTは何のため?業務効率化だけでよいのでしょうか?見過ごしがちな大事なポイントに気づかされました。

ぜひセミナー動画をご覧ください!

※こちらからセミナー動画をご覧いただけます。


【園の紹介 福岡県糸島市りんでん保育園 園長 笠 信純先生】(3分00秒〜)

園のコンセプトは「先生へ負担をかけず、子どもたちによい環境を」。
・天然芝の園庭に自動芝刈り機を導入
・水槽の専任管理者を定め、手間をかけずにサンゴや魚が成長し長生きする環境を整える
・手洗いにも使える電気分解水をコロナ対策の消毒にしようし、拭き取りの手間を省略
などなど、ちょっとした工夫で先生たちの「保育以外の業務」を減らし、子どもに向き合える時間をより長く確保するようにしています。

しかし、よいことを「取り入れる」ばかりでは、やることが増えていくだけです。何が必要で何が減らせるのか?職員かんで徹底的に話し合います。「子どもだけではなく、職員も主体的になってほしい。」という笠先生。先生や保護者と積極的にコミュニケーションを取ることで、先生たりは「子どもにとってよい環境をどう作るか?」について、さまざまな意見を出してくれるようになりました。そこから、りんでん保育園の価値は「人材」だという思いにたどり着きました。

幅広い年代の先生が一緒に働いています。卒園児の先生もいるそうです。


【ICTの目的と手段  スマートエデュケーション和本】(16分40秒〜)

いよいよ本題の「ICT」についてのお話です。そもそも「ICT」とは?

最近は「コミュニケーション」という言葉が入るようになりました。

一昔前は、「IT」と言われていましたが、現在は「コミュニケーションのC」が入るようになりました。つまり、ICTとは、「ITを使ってコミュニケーションを豊かにする」ことなのです。

皆さんはITを活用して「コミュニケーションを豊か」にしていますか?業務効率化だけではなく、「C」の要素を意識すると、ICTも違った目的が見えてくるのではないでしょうか?

業務効率化とはあくまでも「手段」です。効率化されたことによって、「より豊かなコミュニケーションを取る」ことを目的とすべきではないでしょうか?

みなさんの園に「C」はありますか?

コミュニケーションが豊かになった結果、先生がたがよりクリエイティブに主体的になれ、「子どもにとってより良い環境作り」ができるのではないでしょうか?

そして、これからのICT活用は、
・目的に合わせてツールを使い分ける
・目的に応じたデバイスを使い分ける
時代になっています。
園に合ったもの、使いやすいものを活用していくことが大切です。

お便りはワードで、請求管理はエクセルで、
書類作成はパソコンで、写真を撮って送るのはスマホで、
皆さんもすでに「使い分け」していますよね?

【りんでん保育園のICT  同保育園 園長笠先生】(33分10秒〜)

ここからは笠先生と和本の対談形式で行いました。
●導入しているICTツールは?
園では保育教材の「きっつ」、保育ドキュメンテーション作成の「おうちえん」、園児管理システムの「コドモン」を導入しています。
園児管理システムについては先生、事務の職員が使いやすいものを皆で話し合って決めました。どのシステムも100%満足、ということはなかったですが、足りない部分をおうちえんで補う、などして上手く使い分けています。もともときっつを楽しく使っていたので、先生たちもICTやタブレットに対して抵抗感もなかったです。

●なぜ「おうちえん」を導入したのですか?
コロナの登園自粛期間中に、家庭と園を繋げたいという想いで導入しました。その結果、お父さんお母さんだけでなく、おじいちゃんおばあちゃんも見てくださり、家庭に居ながらも一人ではないんだ、みんな繋がっているんだよという信頼関係を作ることができたと思っています。
最近はドキュメンテーションをとても楽しく活用しています。
もともとICTが得意という先生は多くなかったので、写真一枚に一言添えるだけでもよいとしていました。操作はとても簡単ですし、可愛らしいテンプレートが豊富に用意されているので、先生たちのクリエイター魂に火が着いて、今では写真や文章が沢山のドキュメンテーションが日々配信されています。昔は一日の様子を紙で作成し掲示して、保護者との会話のきっかけにしていましたが、今ではスマホに写真も文書と一緒に配信されるのでより深く活動を理解してもらいながら会話できるようになりました。
また、卒園児には一人ひとり成長記録を冊子にして贈っていましたが、そちらも今回よりMyおうちえんで配信という形にする予定です。

●複数のICTを導入することに抵抗はなかったですか?
先生も保護者さんも特に混乱もなく使えています。
おうちえんにアップロードした動画やドキュメンテーションのリンクをコドモンのお知らせ機能で通知すれば簡単に見ることができます。それぞれのツールのいいとこ取りをして使っています。

お知らせからワンクリックでおうちえんドキュメンテーションが閲覧できます。
日常保育以外にも、お誕生日、行事など様々なシーンを
ドキュメンテーションにして配信しています。

りんでん保育園では、残業は年間20時間以下だそうです。ICTを導入するメリットは様々な場面で見られるそうです。

より詳しい情報が瞬時に共有できたり、コスト削減、業務効率化、様々なメリットがありました。

動画や写真を楽しみながら共有することが、会話のきっかけとなり、先生とも保護者さんとも、コミュニケーションの機会が増えたそうです。

共有→コミュニケーション→自主性創造性が生まれる


【質疑応答】(57分00秒〜)

Q.ペーパーレス化した際に、保護者から反対意見はありましたか?
A.アンケートを取ったところ、全家庭でスマホかパソコンなど何らか受信できる手段があることがわかったので、ペーパーレス化に踏み切りました。一気に全ての配布物をペーパーレス化するのではなく、最初は園だよりのみなど少しずつ切り替えていき、希望者には紙で配布しました。そのうち保護者からも「こっちでいいよね」という雰囲気となり、今では全配布物をペーパーレス化してしまいました。紙で欲しいという保護者もいなくなりました。

他にも様々ご意見アドバイスありました。詳細は動画をご覧ください。

【笠先生よりメッセージ】(1時間17分40秒〜)

ドキュメンテーションは保護者を喜ばせる道具ではありません。
保護者との連携を図る、保育を見せることでのモチベーションの誘発のための道具であるべきです。
自信を持って保育を見せられることによって、保護者の安心感、信頼感が生まれ、りんでん保育園のファンになってもらう、そんなツールだと思います。
おうちえんドキュメンテーションはあくまでも保護者向けです。新卒の学生さんに向けてはインスタグラムを活用しています。このように目的によって何をどこに発信するのか使い分けることが重要だと思います。

おうちえんドキュメンテーションは1ヶ月無料でお試しいただけます。
この機会に是非お申込みください。

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