「自分で決めていいんだよ」介入と援助の違い【アドラー心理学】

「お母さん、YouTubeキッズ見てもいい?」

そう声をかけられる度に、

「いいよー。でも20分だけね!」

と答えていました。

子どもたちは、私に許可を求めています。そして、私が子どもたちの行動の是非を判断している状況です。

これは、アドラー心理学でいう介入にあたります。アドラー心理学では、「裁判官の役割を放棄せよ」と言われています。

介入とは、自分以外の人の判断に踏み込むこと、と言えます。自分で考えることを放棄させ、誰かの判断を仰ぎ従うように指示することです。

介入ではなく援助を勧めているんですね。

援助とは、判断に必要な情報を与えること、だと私は理解しています。

そのことを踏まえて、子どもたちが私に許可を求めてきたときの返答を変えました。

「YouTubeキッズ見てもいい?」

見るかどうかは自分で決めていいんだよ。ただ、画面をずっと見続けると目が悪くなるから、20分で一旦止めて、休憩をした方がいいよ。」

すると、アキ(次男、年中)は【YouTubeキッズは1日2回まで。1回20分】というマイルールを自分で作ってきました。そして、

「今日は1回見たから、残りの1回は、夕ご飯の後にしよっと」

とかつぶやきながら、そのルールをしっかり守っています。

ハル(長男小1)は、iPadでプログラミングをするのが好きなんですが、なかなかキリのいいところで終わることが難しく、画面に向かう時間が長くなりがちでした。

指摘しても、やめられない。気持ちは分かります。

しかし、弟のアキが、【YouTubeキッズは1日2回まで。1回20分】というルールを守っている様子に刺激を受けたようです。最近では、20分経ったことに気づいたら自ら休憩を入れるようになりました!おったまげ!

弟が自己管理している横で、ダラダラはしにくいよねぇ。良い伝染が起きてます。

ちなみに、YouTubeキッズは見る前に暗証番号(親が管理)の入力が必要です。暗証番号入力後、タイマーをセットします。時間が来たら問答無用で動画が切れるので、大変良いです。広告も出ません(子ども達談)。再生される動画の対象年齢を選べるので、ちょうど興味があるコンテンツが並びます。


子ども達に判断させたら、一日中YouTubeキッズ見てるんじゃないか、と思っていたんですが、デメリットを説明すると、ちゃんと分かってくれました。

私が時間管理してた時の方が、もっと見たい!とせがまれていたくらいです。

子どもを信頼してなかったんだな。自分で判断できることが思ったより多いです。

一抹の寂しさはあるものの、この調子で、どんどん判断を手放していきたいです。

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