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おとひで🍀
2020年6月21日 07:27
車で走り始め、喜多方ラーメンを目指す。ジムニーに男二人の旅は、なかなか快適だった。会津若松の街を横目に、ラーメン屋に急ぐ。大学の夏休みは後半に入っており、我々の自由時間は限られていた。目的地に着くと、すぐに薄い色であっさりしていていることを思わせる澄んだスープを一口飲んだ。思いのほか強い出汁の味で、麺との相性がよかった。夏の暑い昼にはもってこいの味であった。一路新潟を目
2020年6月23日 07:49
夜中の、若干不気味な山道、確か県道459号だったかと思う。こんな昔のことを覚えているのは459を「この道はシゴクだな。」といった先輩の言葉を忘れられないためだ。確かにしごかれた。じめじめした、まっくらな夜の山道は、今にも幽霊が出そうであった。大学生の僕でも少し怖い思いだった。夜中に、新潟に入り駐車場の一角で車中泊をする。ちなみにこの旅の途中はほとんど車中泊で、たまにテン
2020年6月24日 12:20
パス練が終わると、お互い汗だくで車内には戻りたくなかった。しばらく上半身裸で汗を引くまでまった。生暖かい風だったが、5分もすると汗は蒸発していった。ここからは、宿探しが始まる。良ければ、キャンプ場、悪ければ車内。この日は近くにお誂えの場所がなく、車内泊となった。車内は想像するよりずっと劣悪な環境だった。まず、窓を開けていないと暑すぎる。窓を開けていると蚊が入ってくる。先
2020年6月25日 07:56
久々の室内での就寝は、寝付いたのが何時なのかわからない。多分布団に入って30秒で熟睡していた。朝、「おはようございます」と、昨晩泊めてくれた先輩の先輩にあいさつ。「おはようございます」と見慣れない女性が朝ごはんを運んできてくれた。昨日もおそらくお会いしている、先輩の先輩の奥様だ。これまでの旅の話をしながら、朝ごはんを頂く。食事を済ませると、すぐに出発だ。「お世話になりま
2020年6月28日 11:13
福井に入り、ただひたすら走り続ける。コンビニで弁当を買い食べる。豚カルビ丼が旅のお供だった。ちなみに、長野から石川に向かう途中に先輩が高速道路の電話ボックスで、財布を忘れるという事態が発生していた。警察にも紛失届を出したが、この旅の途中で見つかる可能性はほぼ0であった。よって、今後のご飯は僕の財布に頼るしかないのであった。でも、そこは大先輩であり、「お前、好きなもの
2020年6月30日 00:26
滋賀に入ると、もの前は湖だった。湖なのに波が立っており、僕らの感覚では海であった。実際、船もあるし、本当に海みたいだった。国道の一本道を走り約一週してその大きさが分かった。琵琶湖は独特のにおいがした。海のような、沼のような感じであった。琵琶湖の大きさに圧倒され、その他観光スポットに寄れていないのが残念であった。お金のない旅は、まだまだ続くのであった。