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生後3年目の幼児との付き合い方。発達課題の観点から

3歳半の我が子の最近の言動。

「これはマル?これはバツ?」

「いちばんにできた!」

「やったー!」

「しっぱいしっぱい…」


これら、3歳児の言葉の裏にはどのような理屈があるのか。発達課題の理論に照らし合わせて考えてみました。


自分の行動の善悪を評価できる

3歳ぐらいになると、自分がやった行動について、それが正しいものなのか悪いことなのか、成功なのか失敗なのか、そういった好悪を評価できるようになるという理論があります。

自分の行動を自己評価することで、誇りや罪悪感といった心の働きを身につけていく時期です。


エリクソンの発達課題

人生において身につけていくべき課題を8つに分けた「エリクソンの発達課題」という理論があります。

ここでそのうちの2つ、「幼児前期」と「遊戯期」を見てみます。


幼児前期(1歳半〜3歳)では「意欲」を身につけるべきとされています。やってみる機会を与えられて、適切な補助を受けながら成功できれば「意欲」を獲得。何でもかんでも親が先回りして手伝いすぎたり過度に失敗を叱りすぎると、「意欲」ではなく「羞恥心」が育ってしまいます。

遊戯期(3歳〜5歳)では「目的意識」を身につけるべきとされています。「どうして?」を連発したり、ごっこ遊びに興じたり。自発性と罪悪感のバランスを取ることで「目的意識」を獲得できます。その際、親がうっとうしがる態度を見せたり過度に厳しいしつけを施すと罪悪感が育ってしまいます。


幼児前期では「やらせてみる」「適切に補助する」

遊戯期では「子供と向き合う」「厳しすぎないしつけ」

これらが親の関わりとして必要なんでしょうね。


我が子の言動を照らし合わせると

エリクソンの分類でいくと、我が子は幼児前期と遊戯期が混ざったような時期なんでしょうね。ごっこ遊びが好きな一方、これは良い?悪い?みたいな質問だったり試すような行動をとったりしますから。

発達心理学は面白いです。専門レベルまで学ばずとも、こうして研究成果をさらっと知っておくだけでも、子供との付き合い方が結構変わってきますから。

親としてのメンタルヘルス的にも良いですよ。「今はこれを目指す時期か」「今ぐらいの子はこういう行動をとってしまうものなのだな」これらのような心境になることで、いくらか育児ストレスを避けることができるかもしれませんから。

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