夫の妻

妻です。「夫」という生き物はなぜ死を願われるのか。 息子二人(4歳、0歳)、夫一人(ア…

夫の妻

妻です。「夫」という生き物はなぜ死を願われるのか。 息子二人(4歳、0歳)、夫一人(アラサー)。徒然なるままに綴るそれぞれの生態日記。モラハラは笑いに変えて面白おかしく生きよう。

最近の記事

バカが運転免許とりにいく話③完〜駆け抜けて本免編〜

=前回までのあらすじ= 免許を取得して夫を轢き殺したい。 季節外れの雨は雪に変わり、正月が過ぎれば途端に何もかもが白銀に閉ざされる季節。 またこいつ(夫)と新たな年を迎えてしまった絶望もそこそこに、妻はやはり足繁く自動車学校へ通っていた。 仮免許を取得したため、公道での技能練習と、引き続き学科をこなす日々であったが、しかしその表情は暗い。 それもそのはずである。 「もう何やってんの!?」 「ほらどんどん追い越しされてるよ、周りの車イライラしてるんじゃない?」 「なんも

    • バカが運転免許とりにいく話②〜燃えよ怒りの仮免編〜

      =前回までのあらすじ= 運転免許の必要性に駆られ、満を持して自動車学校への入校を決めた妻。しかしそこに彗星の如く現れた邪魔者・夫の一言でAT限定ではなくMTの選択を余儀なくされる。 我が家の車はAT車である上に教習料金はビタ一文も払わぬ夫に「AT限定でしか合格できないバカは車に乗るな」と言い放たれ、必ずMTで免許を取ってみせたのちに真っ先にこいつを轢き殺すと固く決意する妻。 さあドキドキの教習所ライフ、妻の命運やいかに。 冷たい北風に紅葉は色褪せ、本格的な冬へ移り変わろうと

      • バカが運転免許とりにいく話①〜VS夫編〜

        恥ずかしながら、この歳で持っていないものがある。 運転免許である。 運転免許を持っていないと困ることがある。 車を運転できない。(小泉進次郎構文) 独身時代は免許を持っていないからといって特に困ったことはなかった。 住んでいたのは交通インフラが充実した地域なので、通勤や通院、買い物も問題なし。趣味はどれも家にいながらできることばかりで、アウトドアや遠出には一切興味なし。 しいて言うなら顔写真つきの身分証明書がないのは少し面倒だが、まあこれもなんとかなる。 別にいらんやろ、

        • 驚くほど役立たずの銀行員が転職してみた話。

          「あ。辞めなくちゃ」 もう何万回目かも分からない謝罪をして自分のデスクに戻った瞬間、強くそう思ったのを覚えている。二十二歳だった。 やっとの思いで就活を終え無事に大学を卒業し、新卒として入ったのは銀行だった。 窓口に立ってお客様をお迎えし、用件に合わせて的確に事務処理を行う、テラーという仕事をしていた。 銀行の“顔”ともいえるテラーには、お客様の気持ちに寄り添う親身な応対、金銭を取り扱う責任感、事務作業の正確さ・速さ、金融知識や金融情勢の勉強など……とにかく常にアンテナを

        バカが運転免許とりにいく話③完〜駆け抜けて本免編〜

          そんなに釣りが好きなら海の底で永遠に寝てろ

          夫には愛してやまない趣味がある。 「釣り」である。 もちろん、インターネットの某掲示板にガセネタをばら撒いてそれに食いついた人々を大いに沸かせてから「嘘でした」とトンズラこいてパソコンの前で膝を叩き笑い転げる陰湿なイタズラの方ではなく。 正真正銘の釣りである。フィッシングである。 他にも麻雀やパチスロなどもあるが、とにもかくにも釣りである。 週末の夜は必ずといっていいほど友人を伴って防波堤や漁港へ旅立っていく。 平日でさえ時間があれば一人でもふらっと行ってしまうほどだ。

          そんなに釣りが好きなら海の底で永遠に寝てろ

          「夫」という生き物はなぜ死を願われるのか

          この世の中には「夫」という生き物がいる。 あなたはこの「夫」に何を連想するだろう。 いついかなる時も優しく、働き者で、思いやりがあり、我が子を共に育み慈しむ、大切なパートナー、そしてこの世で最も愛すべき人ーー。 そう思い描いた方は、どうかブラウザバックしてほしい。この先は地獄である。今ここで我々が出会ったことは綺麗サッパリ忘れて、どうぞお幸せに。足元お気をつけて。 そうではない方。ようこそ地獄へ。歓迎します。 なぜなら我々は恐らく「夫」という生き物に対して大方同じ思いを抱

          「夫」という生き物はなぜ死を願われるのか