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先生が先生になれない世の中で

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雑誌「クレスコ」に好評連載中の教育研究者・鈴木大裕さんの教育事情レポート。
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#花火大会

先生が先生になれない世の中で(26)花火大会は誰のもの②

先生が先生になれない世の中で(26)花火大会は誰のもの②

私が住む土佐町では、花火の有料観覧席などというものは存在しない。全国の主要花火大会で進む有料化、(プレミアムシートの創設などの)「ダイナミックプライシング」による有料観覧席の階層化、そしてチケットを購入していない人たちの排除……。もちろんそれらの主要花火大会とは花火の規模も来場者の数も比にもならない。それでも、なぜ土佐町では有料観覧席などできないのか、そんなことを真剣に考えてみた。

人口3600

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先生が先生になれない世の中で(25)花火大会は誰のもの

先生が先生になれない世の中で(25)花火大会は誰のもの

今年の夏、コロナ禍で中止が続いていた花火大会が、4年ぶりに各地で開催された。しかし、花火に使う火薬の高騰や、人手不足などによる警備費の高騰などで、どの自治体も経営面で苦戦し、なかには中止を決定した自治体もある。

そんななか、ひときわニュースを騒がせたのが、例年35万人以上が訪れる「びわ湖花火大会」だ。4年前と比べ約1億円増加したという大会経費3億
円(*1)を捻出するために、大会実行委員会(滋賀

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