恋の終わりを見たんだ
3月には、大好きだった人の誕生日がある。
会えなくなってからも、春が近づくとよく思い出していた。
だから私は今までずっと春が苦手だったのかもしれない。温かくて、優しくて、涙が出そうな季節だから。
でも今年は思い出していなかった。
もうすぐ4月だなあと考えていて、ふと、思い浮かんだ。
ああ、私、忘れつつある。
乗り越えたのか、受け入れたのか、どっちなのか分からないけど。
未練があるとかもう一度会いたいわけじゃない。
もう会えないし、会わないことは確か。
彼を好きだったあの頃の私の方が、今の私より可愛かったなあ。なんて思う。
時間が経って、私も、恐らく彼も、いろいろなことが変わった。
それは悲しいことではなくて成長だし、あの恋があったから私は強くなれたのかもしれない。
あの頃、私が過ごしているのはもう二度と戻ることはない時間だと頭の中で分かっていた。いや、分かってるつもりだっただけなのか。
永遠だと思ってた。信じたかった。
でも、ハッピーエンドとはならなかったからこそ、ずっと私の心に残るものになったのかもしれない。
それは違う形だけれど紛れもなく永遠なんだ。
この先の彼の人生に、たくさんの温かい幸せが溢れ続けますように。
悲しいことがあっても、また前を向いて歩いていけますように。
私は本当の意味での恋の終わりを目の当たりにしているんだなあ。
春はやっぱり、私にとっては切ない季節。
画像お借りしました。
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