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なぜ同じ音楽アルバムを何度も聴く事がなくなったのか

アルバムを通して聴く事や、
何度も何度も繰り返し聴くことが少なくなりました。

かつて、
リリースまで待って、
満を持してCD(1枚¥3,000-高い!)
を買ってワクワクしながら何度も何度も聴いた事が懐かしく感じます。


原因は、
SNS時代、アーティストの数が増えた分、細分化され、
一つ一つの予算やエネルギー量が減ったこと、
サブスクに音楽業界が取って変わった事に想います。



かつては良くも悪くも、レコード会社のイニシアチブから、
制限された数の際立ったアーティストに、
予算、スタッフ、タイアップ、広告費が充てられ、
リスナーとの相乗効果から、
元気玉の様にエネルギーが膨張していた様に感じます。

以前は大粒のアーティストが大成功、そしてそれ以外のアマチュア、
現在は分解されて、小粒の多数のアーティストが小成功、
多くのアーティストで分解された市場をシェアしている、
という構図です。


サブスク時代においては、
物質的な所有はおろか、「所有する」といった感覚すら既に無いのではないでしょうか。

総務省のデータだと、ダウンロード(デジタル所有)すら減少しているとのこと。
2014年から2020年にかけて、
ダウンロードが半減、
定額制が3倍ほどになっています。

(出典)IHS Technology



それらが起因し、消費の回転速度がより加速したようにも感じます。


音楽性についても、
オリジナリティ < キレイにまとまってる
のも現代の特徴に感じます。


これらはあくまで時代の移り変わりであって、
ここには
「良い」「悪い」
は存在していません。

主観やそれを捉えての感情上の
「良い」「悪い」
が個々の中で存在するのみです。


この状況を悲観してみるもチャンスとみるも、人それぞれ。



「音楽」という存在自体は普遍的なもの。




個人的には音楽にはすごく可能性を感じていますし、
僕らの仕事と全く別分野のものとは考えていません。



これからの僕たちの活動の中で、
大きなキーになってくる、という伏線をここに張っておきます。

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