夢で見た理科教育

中学生の頃に戻る夢を見ました。
この類の夢は割と見るので、「またタイムスリップ系の夢か」と思いました。ただ、周りの生徒が中学校の時の同級生以外に、高校や大学の同級生も混じっていたので、その点は矛盾していました。

夢の中で私は、何故か理科の実験に参加していました。それも複数回。どちらも生物の実験だと思います。いや、1つは野外観察でした。何故か海に行って、やや小さめのマンボウを取っていました。観察終了後、ちゃんとマンボウは海に逃しました。

もう1つは血液の実験でした。血液の実験は高校の生物で実施するはずですが、何故か中学校の時の理科の先生が実施していました。実験では生徒が互いの個性を活かし、役割を分担して実施しました。使用する血液は、何故か注射器で自分の血を抜いていました。先生は実験の様子を、こまめに気を配っていました。

実験で使用した器具は、先程マンボウを取っていた海で洗浄していました。途中、血が苦手な生徒が居たので、その生徒には少し休ませていましたが、先生も、他の生徒も、休んでいた生徒を気にかけ、時々様子を見に行き、「大丈夫?」等と声をかけていました。

授業の最後、教科書に載ってる表を黒板にプロジェクターで表示して、実験のまとめを行なっていました。先生は実験の要点を分かりやすく解説しつつ、教科書に載っていない発展的な内容や雑学的な内容も説明に加え、生徒の興味を引いていました。

ただ、他の生徒は新課程の教科書、自分は何故か旧課程の教科書でした。旧課程の教科書は新課程の教科書より小さいです。これは言い逃れ出来ません。「タイムスリップしているのがバレる」と思ってヒヤヒヤして、皆と違う教科書を隠し気味でいると、他の生徒に「教科書ある?」と声をかけられました。そこで都合よく私は夢から覚めました。


この夢には、自分の理想や願望、反対にコンプレックスさえも凝縮されていると言えます。

①理科教育の在り方
夢の中では理科の実験をしていました。実際に実験や観察を実施することで、生徒が体験的に学習し、主体的に学習に取り組むことにも繋がるでしょう。

また、教科書より発展的な内容や、雑学的な内容を含むことで、難関な入試問題への対策を実施すると同時に、理科に関連する事柄への興味を引き立てていました。学力の高い生徒の知的好奇心や入試対策を満たすと同時に、理科が苦手な生徒も興味を持てるように工夫するという高等な技術です。この技術は、理科に限定せずとも重要でしょう。

②個々の生徒への支援
生徒同士は実験の中で、互いの個性や役割を認識して協力し合っていました。互いを認め合える環境って大事だし、教科の学習の中でも、その環境を醸成していくことが求められます。

また、この夢の中では血液の実験をしていたが、血の苦手な生徒に参加を強いることはありませんでした。しかし、先生や他の生徒は、生徒を放置することなく気を配り、寄り添う姿勢を示していました。環境醸成では集団的な支援と個別的な支援の双方が求められますが、この夢の教育では、個々の特性に配慮していると言えるでしょう。


自分が生徒だった頃は、先生は良かったものの、人間関係は散々な時の方が多かったので、「こんな学校だったら良かった」といつコンプレックスまでも、夢に反映されていると言えます。

p.s.
自分は教員になる自信は無いです。
保護者対応とか進路指導とか無理そう。

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