無キャは大学院に行け!!【東大】
はじめに
私は今年の3月に東大を卒業し、現在は大学院に通っている。今のところ、これまでの20数年間の人生で最も居心地の良い生活を送っている。学部時代もそれなりに楽しかったが、「居心地の良さ」という観点だと大学院が一番だと思う。そこで今回は無キャやぼっちという視点で、大学院に行く良さについて解説したい。特にかつての私のように、「無キャ」や「ぼっち」であることを悩んでいる高校生・大学生には、ぜひ大学院への進学をおススメする。
①人生経験の浅さを取り戻せる
無キャは人間関係が希薄であり、遊びや課外活動の経験が少ないため、同級生に比べると精神的に幼くなりがちだ。しかし大学院に追加で2年間通うことで、社会人になる前にその遅れを取り戻せるのだ。
これを私は、就活の時に実感した。現在修士1年であり就活をしているわけだが、実は2年前の学部3年の時にもちょっとだけ就活をしたことがあった。
しかし学部3年の夏時点では圧倒的に人生経験不足であった。一例をあげると以下の通りだ。
こんな感じで、普通のレールを歩んできた同級生に比べると圧倒的に人生経験が足りていない、精神的に幼いぼっちであった。コミュニケーション力も当然低かった。そのため就活においても、ESで落とされたり面接でうまく喋れなかったり、そもそも友達がいないため情報収集ができなかったりとさんざんであった。自分は社会不適合者なのではと絶望していた。
しかし、2年経った今再び就活したところ、意外とうまく立ち振る舞えている。これはこの2年間で私が様々な経験を積み、精神的に成長したためだ。今でも(前より差は縮まったとはいえ)同級生に比べると精神的に未熟だとは思うが、就活で一緒になるのは基本的に2歳年下であるため、互角の勝負ができているのだろう。
無キャにとっては、追加で2年間学生をやることで、人生経験の浅さ、それに伴う精神的な未熟さを取り戻せることが、大学院に通う大きな意義であると思う。
②研究さえしてればよく、自分のキャラ付けが容易になる
例えば中高生や大学生にとって、勉強さえ真面目にやっていればOKという雰囲気はない。中高生なら部活があるし、特に自分は超進学校に在籍していたため、勉強以外にもプログラミングや音楽、模擬国連など課外活動で活躍してこそ認められるという風潮があった。大学生も同様で、勉強はそこそこに、サークル活動や学生団体、インターン、バイトをやってこそ「リア充」という風潮がある。
このように興味の赴くままに活動できるのがモラトリアムの意義なのだが、無キャである私にとってはむしろ苦しかった。何かやらないととは思っているものの、特にやりたいことはないし、できることもない、、、といった具合で、苦悩した中・高・大学生活だった。
しかし大学院では、研究さえしてればよい。というより研究が忙しいためそれ以外にする余裕がない。サークル活動は皆引退しているし、バイトやインターンもやっている人は少ない。そのため相対的に周りとの格差を感じなくて済むという良さがある。もちろん自分が全く興味のない研究だったら辛いだろうが、それなりに興味があることなら良いだろう。
またキャラ付けしやすいという良さもある。私はもともと自己紹介が非常に苦手であった。趣味がないし、興味があることもないため話すことがないのである。そのため「キャラがない」、「何を考えているかわからない」と言われることも多かった。しかし、大学院に入ることで自分の「専門」が生じるため、最低限その話をしてキャラ付けすることができるのである。
③強制的に人間関係を与えられるため、社会とのつながりを実感できる
私は理系で研究室に所属しているが、研究室では強制的に人間関係が与えられる。教授をはじめとする先生、先輩、同期である。そして教授とのミーティング、全体ゼミ、合宿など、交流する機会も強制的に与えられる。これはぼっちで主体的な人間関係の構築が得意でない私にとって、非常にありがたかった。底辺学科であるため、メンバーも自分と似たようなタイプが多く、相性も良かった。また学会発表や論文投稿、他大学の研究室との交流などのイベントも豊富で、大変とは言いつつ社会とのつながりも実感できる。
ただし、これは私が研究室ガチャに当たったという側面が大きく、研究室の人間関係やパワハラに苦しめられている人も多いのかもしれない。しかし陰キャ界の大物、コスメティック田中さんも「大学ではぼっちだったが、研究室に配属されてからは人間関係を築いていた」といった趣旨の話をしていた気がするので、無キャにとっては、研究室は悪くないと思う。
まとめ
無キャが大学院に行くべき理由を3点説明した。無キャで悩んでいる高校生・大学生には大学院に行くことをおすすめしたい。大前提、いくら大学院が良いとは言っても、自分が全く興味がない研究を続けるのは苦しいと思うので、高校生時点(東大生なら進ふりの時点)で、多少でも興味のある学科に進学することが大事だろう。
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