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月刊 ふぃろテーマパーク(過去のキセキ)

この月刊 ふぃろテーマパークは、過去に消えていってしまったキャラクター(ノート)に思いを馳せるマガジンです。
過去のノートを発掘するもしくは 過去を封印した何処にも属さなかったトークノートの隠れ場所です。 私…
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#ショートショート

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「数学という神」

「数学という神」

人類は覆せない絶対の法則を知っている。
1+1=2である。
どんな人類に聞いたとしても、「田んぼの田」などとトンチを効かせた回答で欺くことを単なるジョークだと感じる。
それは、絶対に覆せない法則を誰しもが知っているからに他ならないギャップというお笑い芸だ。
数字、算数、取り分け数学は、解釈を変えた視点を持とうとしても必ず四則演算にたどり着かなければならない。
これは低学年で学ぶ数学の基礎であり、そ

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ショートショートプログラムプロジェクト:SSPP

ショートショートプログラムプロジェクト:SSPP

最近騒がれている人工知能を俺もプログラミングしてみようと考えた。

俺の人工知能は小説を自動生成してくれる人工知能だ。

「何を書かせようかな」

カチカチとキーボードを叩きながらプログラミングを始める。

「よし!実行」

ディスプレイには「Hello World」の文字が光る。

在り来りな最初の文章を表示させた。

「ここまではOKっと」

参考書通りに動いてくれたことを確認し、軽い手応えを

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どこか不器用な恋愛

どこか不器用な恋愛

日常は止め処なく流れ、僕と彼女を巻き込む日々は刻一刻と変わっていった。

「やあ、ハル?おはよう」

「リナ、おはよう」

僕達の何気ない会話はこうして始まる。

僕の住む街は自然と調和の取れたとても優れた街だ。

家の近くには、広い公園がある。散歩には丁度いい。

朝起きて、僕達はよくその公園に行く。

「今日は順調ね」っとリナは言う。

公園の散歩が終わると、スケジュールを確認するために、いつ

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僕が蘇ったあの日

僕が蘇ったあの日

2045年問題と言われたシンギュラリティは、思っていたよりも早く訪れる。

そして僕が蘇った。

僕は交通事故に合い、一度死んでいる。

肉体は無く、火葬された。

その全てを僕は見ていた。

幽体離脱という現象ではない。

僕は、作られたコンピューターの中から見ていた。

僕は、人工知能ではない。

人間の五感を全て持っている。

これまで通り、いつもの日常を送っている。

死んでしまった僕の肉

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SSF(Sacred Science Fiction)

SSF(Sacred Science Fiction)

「ウィキ~!アチチチチ!こらっアグニ何するんだ!」

サルのインドラが雷をアグニに落とした。

「ヒヒィ~~ン!僕が何したっていうのさあ」

ウマのアグニがインドラの雷を受け止めて痙攣している。

「シャアアア、ハッハッハッハッハ」

ヘビのヴァーユが高笑いしている。

「俺の愛機に傷をつけるからだよ。バカザル~」

インドラの愛機・帝釈天(たいしゃくてん)がヴァーユの愛機・風天(ふうてん)を踏み

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Double48

Double48

自分の分身となって動き回り遠隔地の相手と会話できるロボットが誕生して、四半世紀「Double 48」が誕生した。

踊る機能があるわけでも、歌う機能があるわけでもない。

ましてや、可愛い衣装に身を包んでいるわけでもない。

遠隔地の相手と会話するロボットが誕生して10年後には、分身の術が普通の日常になっていた。

さながら、世界は忍者屋敷と言った所だろう。

人工知能の融合も比較的に早かった。

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ぼくのお姉さん

ぼくのお姉さん

僕の憧れのお姉さんはいつも得体の知れない力に苦しめられていた。僕の目の前で突然蟻地獄の砂の中に引き釣りこまれそうになったり、見えない何かと会話したり、助けてあげたかった。
「大丈夫、あなたは一人じゃないわ」
いつも、僕がお姉さんに助けられるんだ。

お姉さんはいつも何と会話しているのだろう?
「そう、そんな事になったのね。私も戦うわ」
お姉さんは、いったい何と戦っているの?

僕はお姉さんと手を繋

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クリスマス・イブ(12/24)の破壊者

クリスマス・イブ(12/24)の破壊者

ちょっと暴力的で危険なため、R-18にします・・・

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俺は自暴自棄になっていた。
世の中が賑わう夜。
俺はサンタクロースの姿をしたものを片っ端から壊した。
幸せなんて存在しない。
そう思っていた。
この世に天使がいるなんて信じてもいなかった。

幻想をぶち壊したかった。
サンタクロース姿のカーネル・サンダースを落ちていた鉄の棒

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