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クリスマス・イブ(12/24)の破壊者

ちょっと暴力的で危険なため、R-18にします・・・

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俺は自暴自棄になっていた。
世の中が賑わう夜。
俺はサンタクロースの姿をしたものを片っ端から壊した。
幸せなんて存在しない。
そう思っていた。
この世に天使がいるなんて信じてもいなかった。

幻想をぶち壊したかった。
サンタクロース姿のカーネル・サンダースを落ちていた鉄の棒でボコボコに破壊し、サンタクロースの姿をしたケーキ売りを蹴り飛ばし、この世の幸せそうな顔をした赤い帽子をかぶった全てに攻撃した。

裏通りにはやばそうな奴らもいる。
サンタクロースの姿をした綺麗なおねえちゃんを虐待すれば、きっと俺の命は一瞬で消え去るだろう。
まぁ、それでもいい。
世界を敵に回して見ようじゃないか。

警察も騒ぎ出し、裏通りのサンタクロースがいなくなったところで、俺は血のついたサンタクロースの衣装に着飾った。手には拳銃と包丁を持ち赤く染まった頬は高揚としていた。

こんな日に注目を浴びるこれこそがまさにクリスマス・イブ!

俺のクリスマス・イブだ!

拳銃と包丁を懐に隠し持ち、ヒゲを付け帽子を深くかぶり、幸せで溢れるマンションに忍び込む。

こんな日だというのに遅くまで仕事をして、子供を一人で留守番させているようなやつの家を探す。

メリー・クリスマス♪とチャイムを鳴らす。

一人でいるのが明らかにわかるその家に忍び込み、俺は子供に襲いかかった。

子供は恐怖するでもなく抵抗することもなく、サンタクロースの俺にメリー・クリスマスと笑顔で返してきた。

その生命を吸い取った後の、幸せそうな笑顔が一生で最期の俺の最高のプレゼントだった。

俺はその子供の後を追って、マンションから飛び降りた。

プレゼント・フォー・ユー

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