友達と一緒に、横浜&ディズニーシーへ
いつからだろう
「旅行」を自分から遠ざけてしまったのは
昔から自己肯定感がひくい私は
日常から目をそらして
思う存分、なにかを楽しむことを恐れていた
けれどもう、そんな私を解放してあげたかった
ずっとずっと、人生がんばってきたんだ
たまにはとびきりの
ご褒美をあげたっていいじゃないか
高校生のころから仲のいい友人を誘って
人生初、友達と2人きりの旅行
行きさきは、横浜とディズニーシーに決まった
いろいろと不安はあるけれど
なによりも当日が楽しみでしかたがなかった
Day1 YOKOHAMA
1日目、横浜の旅のメインは
『コクリコ坂から』の聖地巡礼
舞台は、1963年の横浜
横浜港をみわたせる、港の見える丘公園や
異国らしさあふれる西洋館の数々
しお風がここちよい山下公園
海や俊たちがすごしたまちを、のんびり散策した
西洋館のある山手エリアは、とにかく坂が多い
こんなに暑いのに、アジサイはまだみずみずしい
ぜえぜえはあはあ、汗をたらして坂を登った
物語のなかの横浜港は、見晴らしがよく
水平線がどこまでも続いている
いま目の前の横浜港は
ぴょこぴょこ顔を出すビルや
向こう岸までつづくながい橋
数々の人工物にあふれかえっていた
海と俊、2人で歩いた山下公園
あの場所にいま私も存在していると思うと
なんだかもうどうしたらいいのか分からない
彼らの歩いた景色がどんどん好きになっていく
近くで2人の足音が聞こえてくるような気がした
横浜が好きだ
気づいたら、横浜のあおく広がる
景色に心をうばわれていた
目の前の海を両手で包みこみたくなるような
いまこの時のすべてが愛おしかった
Day2 TOKYO DISNEY SEA
ずっとずっと楽しみにしていた景色が
目の前に広がっている
ここに立っていることがまるで夢みたいで…
けれど、夢で終わらせたくなくて
全てをからだいっぱいに焼きつけようとしても
おばけのようにすり抜けてしまうのはなぜだろう
今にも怒りを爆発させそうな火山
悲鳴がきこえてくる不気味なホテル
ロマンを求めて深海へとむかう人々
情熱にみちあふれた華やかな港町
目に入るもの、体で感じるもの
全てに感動していて、ずっとふわふわしていた
すれちがう人たちと手をふりあう
なんだかそれだけで嬉しくて
小さな世界にぬくもりを感じる
こころが一つになっているのは、きっと嘘じゃない
今回ディズニーシーでやりたかったこと
それが、BIG BAND BEAT の鑑賞
人生で初めてのエントリー受付に挑戦した
結果はなんと…当選!
ありがとう神様!ありがとうディズニー!
夢がかなう瞬間はもう目の前に
言葉では表せない感動が永遠に続いた
素晴らしいショーだった
高揚しすぎてプチパニック状態
始まりの合図から、最後の幕がおりるまで
おさえきれなかったこの感動と興奮を
胸にしまっておく術を私は知らない
脳裏に焼きついたいくつものシーンを思い出しては
魅了的な世界へ瞬くまに引きずりこまれ
しばらくは元の世界に戻ることができなかった
夢のようだった瞬間と
お別れをする時間がやってきた
こんなに感動したのは、いつぶりだろうか
「夢の国」は、私にたくさんの
ドキドキとワクワクをプレゼントしてくれた
それだけでよかった
これ以上は泣いてしまいそうだ
ディズニーという魔法が存在するキセキに
「ありがとう」と、感謝を伝えたい
2日間、本当にあっという間だった
日常というしがらみから、心と体を解放して
たくさん笑って、たくさん話して、たくさん感動した
この体験を、なんと表せばいいのだろうか
うれしくてはしゃいでしまう自分がいる
となりには一緒に笑ってくれる友達がいる
美しい景色に胸がいっぱいになるこころがある
素晴らしいショーや音楽に涙しそうなからだがある
長くみじかい、貴重な時間
忘れていた大切なことを思い出させてくれた
友人へ
かけがえのない時間を、一緒にすごしてくれてありがとう
このきもち、絶対にわすれてはいけない
それでは
おとわ
ひとつひとつ、大切にお受け取りします。 あなたにもいいことが訪れますように。