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ギリシャのハーブ

古代ギリシャ人たちは、香料の製造と香料の特性や用い方について、非常に多くのことをエジプト人から学びました。
前の記事に書いた女神・アフロディーテ

アフロディーテが神話の世界で住んでいたとされるキプロスでは、世界最古のパフューム工場が発掘されました。
ここで作られた香りは神殿や礼拝者に提供されていたそうです。
古代から植物の力を用いていたギリシャ。
現代でも市場に行けば、たくさんのハーブが手に入ります。
中でも、日本であまりお目にかからないが、ギリシャではどこでもあるのがチャイ・トゥ・ヴヌーと言われる山岳地帯に自生するハーブです。
英語ironwort、学名Sideritis
胃腸の調子が悪い時、風邪のひき始めに飲むと良いとされています。

あと、マスティックというハーブもギリシャで初めて知りました。
ヒオス島にのみ自生する「コショウボク」の樹液で、ギリシャにおいて5000年以上も前からハーブとして利用されています。
その樹液は時間をかけ黄金色の天然ガム質になり、その形が涙に似ていることから別名「キリスト(マリア)の涙」と呼ばれます。
古代ギリシア時代から口腔衛生に役立つことが知られていたそうです。
その他にも免疫増強力、抗菌力、高血圧、糖尿病、動脈硬化の予防や症状の緩和、慢性気管支炎、関節炎、やけど、痛風やリウマチの鎮痛作用など多くの薬理作用があるそうです。

チャイ・トゥ・ヴヌー、マスティックともに買って帰ったのですが、写真が全くないです。
気になる方は検索してみてください。

世界にはまだまだ見たことのない、味わったことがないハーブがあります。
世界をまわって、嗅いだことのない精油、味わったことがないハーブを体験したい、とこれを書きながら強く思いました。


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