医学部時代をブラッシュアップするなら。 ④生理学と薬理学

こんばんは。一昨医です。
今日も投稿読んでいただいてありがとうございます。

生理学と薬理学、やっていきましょう。
なぜセットにしたかというと、「知識<理論」だと思う科目だからです。
生理学は人体の機能に焦点を当てた学問ですし、薬理学は薬物の機能や動態を学びますよね。
当然、知識ゼロで済むはずもないですが、論理的な思考能力があれば学習の大きな助けになってくれると思います。
知識をただ詰め込むよりは、多少興味を持って取り組めた科目かなと個人的には思っています。

後悔ポイント

キャパオーバーになったこと。

いくら理論的に導けるとはいっても、やっぱり臓器ごとにそれぞれ重要なポイントが何個もありますから、内容が多い。
テスト前にとにかく書いて詰め込みましたが、途中からは全然頭に入ってこない感覚になりました。
中間と期末のようにテストを分割してくれれば、なんとか対処できるかなと思いますが。

カタカナ恐怖症

これは主に薬理学です。
薬物や受容体の名前など、カタカナが多いです。
世界史を「カタカナを覚えるのが苦手」という理由で回避した自分にとっては苦行でした。
カタカナというか、文字や単語の中に音声情報以外の情報がないことが個人的に苦手なんだろうと思います。英単語はそんなに苦ではないので。

オススメ

「臓器ごとのざっくりイメージ」をつかむ

分量が多いとは言いましたが、学生向けにある程度絞った内容で出題されるはずです。
絞ってくれているおかげで、臓器ごとで考えると覚える事柄はそんなに多くないはず。多い臓器でも20トピックくらいでしょう。
これをしっかり理解すると、臓器がどのような役割をしているのか?ということについて、ざっくりしたイメージがつかめるようになります。

絞られた重要項目のしっかりした理解→ざっくり理解

この「臓器ごとのざっくりイメージ」がとても大事です。

なぜか。
臨床医学の理解の基盤そのものだからです。
基礎医学→臨床医学という勉強の順番はとてもよくできていて、「正常構造を先に知る」ことができます。
身体の構造や機能に異常が生じているから、疾病が生じる(ことが多い)訳であって、正常が頭に入っているとその理解はとても楽になります。

で、そうなると基礎医学はすべて大事で、頭に入れるべきだ、となりますね。
その通りです、全部できたほうがいい。
ただ、全教科を先生方の理想のレベルに仕上げるのは、それなりな割合の人にとって困難だと思います。少なくとも僕はいっぱいいっぱいでした。

その中で、あえてこれを重点的にやれと言うならば、ぼくは生理学(とできれば薬理学)を勧めます。

ほかの教科の成分を程よく配合した複合教科で「臓器ごとのざっくりイメージ」が最もつかみやすいからです。

過去問の解答を口述+記述

まず過去問にしっかりとした回答・解答を用意することです。
大学が提供していればそれを活用。
なければ教科書やほかの人の力を借りましょう。

テストに出題される項目は、膨大な学問分野の中から程よく絞ってあるはずです。
絞られた重要項目のしっかりした理解→ざっくり理解 ですね。
これでも十分テストには受かるし、その後にも役立つでしょう。

過去問を覚えこむためには、まず6・7割くらい口述できるようになってから、記述して確かめるという方法がコスパ良いと思っています。
わからなければ解答に戻ってその部分だけ確かめて、それ以降はまた自分で口述するようにする。
できる限り自分の頭からアウトプットする練習をしましょう。
本当は書いて覚えたいところだけど、分量があるので喋りのスピードを活かしたいです。
自分は書くことに時間をかけすぎて習熟度が落ちたなという反省があります。

このあたりの勉強は、やっていて比較的楽しかったように記憶しています。
実際点数もほかの教科よりは全然よかったので、このやり方が自分にはあっていたのでしょうね。
そして臨床を勉強する時、特に病態生理の理解には最も役立った実感があります。適当にやっていなくてよかったなと思う教科の一つです。

この時期はバイトなどを削って、しっかり向き合うことをオススメします。

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