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医学部時代をブラッシュアップするなら。 ②基礎医学の勉強

こんにちは。一昨医です。
今日も投稿読んでいただいてありがとうございます。


新シリーズ第2弾です。

今日は基礎医学の勉強について、まとめのような話を書きました。
大学時代を通して勉強に苦労した諸悪の根源は、結局「基礎医学に全般的につまずいたこと」にあると思います。
当時の先生が大事だよー、あとでやっとけばよかったと思うよー、っておっしゃってましたが、今の時点でまさにその状態。
今からすると、「どうやって勉強をやればいいかではなくてどのレベルまでやればいいのか」を近しい先輩方に聞いてみればよかったのに、当時は無知すぎて何を聞けばいいのか全く分からなかったです。
独学で勉強するのは悪くないけど、基礎的な知識すら持っていない状態でメイン分野を独学するのは間違っているなと後から思いました。
かといって、初学者向けにどういう本がいいかとかも当時は分からなかったですし。
まさに暗中模索。「苦手教科で苦手な分野すらわからない」という最悪な状況を生まれて初めて経験しました。(高校までもあったけど、その比ではなかった…)

その状況を打破はできていないけれど、友人や先輩のおかげでなんとか乗り越えることができました。
こういう大学生活の攻略っぽいことってあんまり調べてもヒットしないし、人に聞いても手取り足取りは教えてもらえないから、今同じように苦しむ誰かに届けばいいなと思います。
昔の自分に教えてあげたい情報ナンバーワンかもしれない(笑)、あんまりこう思うことってないのだけど。
長くなりましたが、やっていきましょうー。


後悔ポイント

成書の類や授業スライドを勉強に用いたこと

一番はたぶんこれでしょうね。
え?授業スライドってテストの基本では?
過去問ベースに必要な知識をスライドから学ぶのが勉強の正解でした。
断じてスライドを勉強してから過去問を解くのではないです。

新しい分野だから、基礎的な知識をしっかりやろう→間違ってます。
「過去問で求められるレベル=医学部での基礎的な知識(≒進級基準)」
「初学の時点で思う基礎的な内容=日本語で言うあいうえお」
試験までの短時間であいうえおからやってる時間はないです。
高校までの勉強とは結果が求められる時間サイクルが圧倒的に違いました。
暗記でも構わないから、まずは前者を叩き込まないといけない。

当たり前だが、大学の先生は教えるのが主の仕事ではありません。研究者です。
だから初学者にとって易しいスライド、問題をつくってくれません。
専門的な内容よりはかなり基本的な内容に出題は留まると思いますが、そもそも学問自体の深みがすごいから…
授業スライドは決して初学者向けの教材ではないと思います。

過去問のやり込みが浅かった

いざ過去問をやる時も、前項と同様に正解を目指しすぎていました。
100%の回答なんて初学者がひねり出せるわけないじゃん。
いわゆる高校→大学への転換に思いっきりつまずいたってことですな。
合格点に必要なエッセンスはどれか?を軸に、そして確実にやるべきでした。
それを初学者にやらせるのもまあ酷な気はしますが、それが大学で求められるレベルなんですよね、しょうがない。

単純に勉強を舐めてた

大学受験で気が抜けてました。ごめんなさい。

オススメ

高校生物を独学でいいからちゃんとやる

大学受験レベルの教材でOKです。これがいちばんわかりやすいから。
目的は基礎医学のモノの見方のアウトラインを早期に掴むこと。
生物以外を選択した人は絶対に1年生でやった方がいい。
さっき出てきた「日本語のあいうえお(基礎の基礎)」はこれで仕上がります。
たとえどんなにわからなくても、1周することで見えてくるものがあります。
少なくとも0周よりは100倍マシ。
繰り返しですが、実際に基礎医学の勉強スタートしてからでは遅いです。
本当にしんどかった。

医師国家試験予備校のCBT向け講座を活用する

医学部入学当初って情熱を持ってませんでしたか?
大学受験を突破して、やる気があるぞ、医学の勉強したいぞと。
でも与えられるのは教養の授業ばかりというギャップ。

一般教養の授業はそれなりに興味深くて面白かったです。
時間があるゆえの贅沢な学びの時間というか。
でも、どう考えても自分の本分ではない。
ちなみに内容も実学教育ではないです。
それが良さでもあり、デメリットでもあるんですが。

1年間医学や生物学に触れないのは時間的損失の極み。
大学受験の時に1年間英語をやらない人はいないですよね。
大学受験生物に加えて、興味・関心の高い1年生当時に予備校講座を活用すべきだったと思います。
目的は基礎医学のモノの見方のアウトラインを早期に掴むこと。一緒です。
CBT対策教材を基礎医学の勉強で先生に勧められましたが、実際のテストより先取りでやった方が良いでしょう。
過去問よりCBTの方が基礎医学は範囲が狭いので。

なんでもいいから初期研修医向けの書籍とかを読んでみるのもいいかもしれません。
鉄は熱いうちに打て。ですね。

超基本的事項はインターネット検索でOK

ちゃんとした論文や成書で調べたほうが正しいですよ、もちろん。
でも公的機関や大きい病院のHP患者向け説明で理解は十分だと思います。。
最近ならAI活用も賢い手段かもしれません。

時間の経過で絶対忘れる事柄があるから、必要以上の労力はかけたくないです。
HPの作りが甘くて間違った理解ならば、あとでアップデートすればいい。
まずアバウトでもいいから概要をつかむことが大事です。
さっきからこればっかりだな。でもそれくらい大事。

おわりに

各教科のもう少し詳細なブラッシュアップはまた今後書いていきます。
take home messageは見出し参照でお願いします。
共通して言えることは、まず概要をつかむこと。これだけです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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