見出し画像

無免許の友人とレンタルの軽トラックに、思いのほか救われた話。

今日は久しぶりに車を運転した。理由は友人の引っ越しを手伝うためだ。友人は一人暮らしで、引越し先も近かった。よって友人は業者を使わず、私を安価な労働力として駆り出した。

友人は免許をもっていない。ただ業者を使わずに引っ越しするには車が要る。しかし平日に暇をしている知り合いのドライバーは殆ど居なかった。そんな折、友人は私が無職だということを何処かで知り、私にリクルートをかけた。奇しくも私も本日は面接等入っていなかった。かなり面倒だったが、友人は報酬をそれなりに弾んでくれるという。就活中の私には有難い額。よって私はその頼みを受けることにした。

だが私もかなりのペーパー。月に一回乗るかどうかの練度である。しかも引っ越しということで、選ばれた車種はレンタルの軽トラ。益々不安になる。保険があるとはいえレンタカーでのこすりや事故など考えたくもない。


しかし結論から言うと、一日通して全く問題無かった。それなりの交差点でも臆せず右左折出来たし、細い道でもスルスル回ることが出来た。なんなら歩行者や対向車に道を譲ったりする余裕もあった。ありがとうのハンドサインなんてしちゃったりして。更には、軽トラの小回りの良さに軽く感動した。もし車を持つことになるなら軽トラか軽バンが欲しいと思ったほどだ。

普段実家でたまに運転するときは、車はプリウスである。軽トラに比べればかなり大きい。取り回しは難しい。そして私が運転するときには決まって家族が同車するのだが、これがまたうるさい。やれ左に寄り過ぎだの、歩道を確認しろだの心休まるときがない。私は初心者で注意したくなる気持ちもわかるが、まぁうるさい。そのせいで、私は運転に対する好感度を、知らずうちに下げていたのかもしれない。

しかし今日はそのうるさいのが居らず、隣にはよく喋る友人。車は小回りの利く軽トラであったから、一日通して運転が楽しかった。というのも、なんと友人は私の運転を褒めてくれた。勿論友人は運転できないので、ドライビングの良し悪しなどわからないだろう。お世辞かもしれない。でも私は久々に褒められて単純に嬉しかった。もしかしたら運転が楽しいと感じたのも初めてかもしれない。

台風も見事に前日に逸れて、カンカン照りの中の引越し作業。クソ暑かったし、重い物をたくさん運んで疲れた。しかし前述の通り運転の楽しさを知ることが出来た。なのである意味友人には感謝しないといけない。もちろん報酬はしっかり受け取ったが。
今日は最近ずっと企業からのお祈り続きで下向きだった私にとって、精神的にも身体的にも良いリフレッシュだった。明日も頑張ろうと思う。


ただしかし、背面駐車。あれはダメだ。何度切り替えしたことか。今すぐ車の前後が回転する中華料理用ターンテーブルのような装置を、全国の駐車場に設置しなければならない。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?