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7月16日、雨の日に、ブルーに響く音楽、ショパンからプーランクへ、青い詩情の魅惑...

フランスのアンサンブル、イ・ジャルディーニの中心メンバー、ポーリーヌ・ビュエ(チェロ)とダヴィド・ヴィオリ(ピアノ)の演奏で、ショパンとプーランクのチェロ・ソナタ... "BLEU"。

ショパンのチェロ・ソナタ(1846)と、プーランクのチェロ・ソナタ(1948)、という組み合わせ... 結構、攻めてる?なんて思いながら聴き出してみたのだけれど、いやいやいや、ビュエのチェロの豊潤な響きに導かれ、ブルーの世界にじゅわーっと染まってゆくようで... 魅了された!

という、"BLEU"、始まりは、ショパンのチェロ・ソナタ。で、プーランクのピアノ曲、「メランコリー」を挿み、チェロ・ソナタ、そして、歌曲、「あなたはこんなふう」をチェロで歌ってから、シャンソンの名歌手、バルバラの「9月」を、ビュエが、チェロを置いて、歌ってしまうという... ショパンとプーランクという組み合わせ、トリッキーなようで、ショパンからのブルーの流れ、しっかりとまとめ上げるセンス、見事!

いや、ショパンだけでも魅惑的なところに、プーランクを持ってきて、さらに魅惑を増してくるビュエ(チェロ)とヴィオリ(ピアノ)。ただ音楽を奏でるのではない、独自の世界観を見せてくれるイ・ジャルディーニらしさ、"BLEU"でも効いていて、ショパンからプーランクへという流れに、両者を結ぶ色(ブルー?)、見出せるようで、新鮮だった。 

もちろん、演奏でも聴かせるビュエとヴィオリ... 落ち着いた表情からジューシーな音楽を紡ぎ出すビュエのチェロ、そこに、キラっと煌めくようなヴィオリのピアノ... ブルーだけに、翳も織り込んで、味わい深く... でもって、最後、歌声も披露してしまうビュエ!これがですね、ガチ、お洒落、シャンソンになり得てまして... いや、披露するだけの自信あっての歌い、見事。その素敵な歌声、びっくり...

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