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母性を考える。


母親って尊いものだと思ってた。

みんな、誰かの子どもだ。
記憶があってもなくても、今目の前にいてもいなくても。

みんな、誰かの子どもだった時がある。

今、生きながらえているということは、
呼吸をして、お腹を空かせて、排泄をして、
生きているということは、誰かの子どもだったことがあり、
誰かが手や時間をかけてくれたことでもある。

どんな人でも、あなたの命に人の手がかけられている。

わたしは自分が母親になったことで
手をかけられたこと、
たくさんの言葉、時間をふりかえり

嫌だと思ったことも
ありがたいと思ったことも、どちらもある。

恨んだことだってあるし、
うれしいなぁって、わたしも見習ってやりたいなぁって
思ったこともある。

だから、余計に、母親って尊くて、きれいなものだと思ってた。

美しくて、穢れのないまなざしと
汚れのない手で触れてくれるひとだと思っていた。

東京でルーブル美術展が開催されていて、どうしても行きたくて
日帰りで飛んだ。

神様が身を変えて、美しい女をさらう絵画や、
秘密の情事が描かれていて。

すごくいやだった。
汚いと思った。

天使の絵や、
母子や、父子の絵は美しいと思えるのに。

そうやって、無意識にジャッジしている。


子どもを産んでから、聖母になった気でいたし、
そうでなくてはならないと、自分を縛り付けていた。

食欲も睡眠欲も性欲も、人間の三大欲求で。

欲ってやっかいなのだけど、人間なんだから、ある。

人間なんだよなぁ。

マリア様のように受胎告知が突然やってきたわけでもないし、
お腹に宿ったのは、キリストではない、わたしの子で。

天使でも、悪魔でも、神様でもなくて、
ただの、人間なんだ。

背中に羽なんかないし、わっかもなくて、
空も飛べないし、浮いたりもできない。

でも、歩くことはできるし、
考えることはできる。

食べることもできるし、眠ることもできる。

しゃべることもできるし、
覚えることもできる。

生きていくうちに、
無意識の中にうめこまれた概念を
少しずつ、少しずつ、丁寧に向き合ってみる。

母性ってなんだろな?
母親ってなんだろな?

わたしのなかに、答えがある。

ただ、つぶやいただけ。


2023年10月3日、月はおうし座。
噛みしめる、わたしの概念とわたしの喜び。
わたしの土台とわたしの愛。

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