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自分の興味が海士につまってました。【わたし、島で働く。】

こんにちは!
連載企画「わたし、島で働く。」をお届けします!

今回は海士町役場 半官半X特命担当で働く中山 晋さんにお話を伺いました。中山さんはこれまで日本・世界中を訪れ、コミュニティについて学んでいました。

3ヶ月の「島体験」インターンシップでは、中山さん自身が「自給自足」というテーマを持ちながら、地域のあらゆる場所で業務を行っていました。

中山さんがなぜ島体験に参画したのか、海士町で暮らしてみて、気づきや学んだことをお話していただきました!

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お話を聞いた人:中山 晋(なかやま しん)さん
30歳(取材当時)。大学卒業後、企業に就職。3年後に退職し、国内外の様々な場所を訪れ、海士町へはコミュニティを見ることを目的に島体験に応募。2021年4月より島体験スタート。


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現場に出て学びたい


ー3か月島体験で行っていた業務を教えてください。

半官半X特命担当課に所属していて、空き家調査や空き家清掃、岩がき、農園など、現場に出ていることが多かったです。

4月は空き家調査や空き家清掃など、環境整備課の業務に取り組んでいました。その後、現場に出させていただき、2週間ずつ、いわがき春香さんで岩がきをみがくなどの作業、牡蠣と網の引き上げをする作業、ムラーズファームさんで農作業を行っていました。

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ーなぜ現場に出たいという思いを?

もともと自給自足につながることを学びたくて、日本・世界各地を訪れているのですが、海士町に来た理由の一つとして、” 地域のコミュニティを見たかった “があります。

だからこそ海士町で色々な方と話がしたい、関わりたいという気持ちが大きく、地域にどんどん出ていきたいと思っていました。

またこれから”自給自足”を大切にしていきたい中で、農業や漁業についてもっと知りたい気持ちがあり、地域に出て経験していきたいと思うようになりました。今まで機会のなかった漁師などの現場に出て知っていくことが、私にとって1番の学びになると思いました。

2週間ずつ3カ所の事業所をまわらせていただきましたが、みなさん自然と向き合っていることもあって、本当に休みなく働いていらっしゃるなと思いました。3か所の事業所をまわらせていただいたおかげで、たくさんの方とお会いでき、様々な経験をさせていただきました。


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海士町のコミュニティを見てみたい


ー島体験に参画した理由を教えてください。

コミュニティデザインの本に、海士町について書かれていたことがきっかけで興味を持ちました。日本・世界各地を訪れていたこともあって様々な形のコミュニティを見させていただいたのですが、海外のコミュニティを見に行ったときに、日本とは違う、より自由さを感じたんです。

日本の地域コミュニティは少し閉鎖的で、海外ほど自由がないように感じていましたが、地域創生で有名な海士町のコミュニティはどうなのか、実際に目で見てみたいと思い参画しました。

また、パーマカルチャーや自給自足をしたいと思っていて、環境に負荷をかけずに生活することが自分にあっているなと感じているのですが、海士町に来て、自分の食べるものを自分で作れるように、知識を得ることができればと思ったからです。

3年前訪れたデンマークで持続可能な生活を知りました。当時、物を持たないシンプルな生活をしていたこともあって、環境に負荷をかけずに自分ができることは自分ですることに共感し、手探りでパーマカルチャーや自給自足について勉強していました。

パーマカルチャー:パーマネント(永続性)と農業(アグリカルチャー)、そして文化(カルチャー)を組み合わせた言葉で、永続可能な農業をもとに永続可能な文化、即ち、人と自然が共に豊かになるような関係を築いていくためのデザイン手法。

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店で売ってる野菜ってかたちが悪いだけで味は一緒なのに、売れなかったり廃棄になったりすることがもったいなく感じていましたが、自分で自分の分を作れば、そういうことにはならない。”もったいない”をなくすことができると考えてから、自給自足をしたいなと思うようになりました。

作った野菜をあげてもいいし、なにかと交換してもいい、でも商売にしたいわけではない。ビジネスではなくて、食べるために作りたいを意識して学んでいます。


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1人の住民としての意識


ー海士町で暮らしてみて、気づいたことを教えてください。

色々な事業所に行かせていただいたので、「あそこにいた子ね!」と覚えてもらうことが増え、新しく外から来た私をみなさんが気にかけてくれてうれしいです。みなさんから見守られている感じが日本らしく、ありがたいなと思っていました。

海士町は、日本らしさをすごくもっている島だなと感じました。まだその日本らしさを持った地域が残っていることに、すごくいいなと思っています。

ー島で働くときに、大切にしていることはありますか?

どこかに属すのか、自分でやっていくのか、自分が変わるのか、ちゃんと決めるようにしています。反対意見が出たとしても、自分がしたいことを貫くこと、相当な覚悟と強い思いをもっていることも大切だと思いました。

仕事目的としてだけで人と接するのではなくて、地域の集まりに顔を出して、一人の住人として人との関わりを大事すべきだなと思っています。

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ーこれからについて教えてください。

今まで日本のコミュニティも、海外のコミュニティも見てきましたが、これからも自分が実現したい、自分の自給を見つけ、いろいろな場所のコミュニティを学んでいけたらと思っています。この3か月を経て、次は北海道に滞在する予定なのですが、これからも全世界各地に行って、学び続けたいなと思っています。

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おわりに


今回は、半官半X特命担当課で働く中山 晋さんにお話しを伺いました。
中山さんは3ヶ月の島体験期間を終え、島を出て新しい道に進まれています。島体験での経験が大切なものになっていると嬉しいですね☻
中山さん、貴重なお時間と素敵なお話をありがとうございました。


▼前回の「わたし、島で働く。」シリーズの記事はこちら

▼前回の大人の島留学修了生のインタビュー記事はこちら


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