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【書籍収録】躍動感に違いが出ます|木須肉

『きくらげ』は、町中華などでちょいちょい姿を見かける割に、どんな料理に入っていたかと考えるとパッとは浮かんでは来ない。ふと「ところで、きくらげって、あれ何?」と聞かれることさえあるほどで、「みんな知ってはいるけれど実のところあまり知られていない」そんな不思議な食べ物であると思う。

きのこの一種であるきくらげは、大体乾燥ものが中華食材コーナーに置いてあり、時々は野菜売り場で生にも出会えることがある。意外に日本料理でも使う材料で、生きくらげの淡い黒とプリッとした食感を生かして[がんもどき]や[白和え]など、アクセントとしてあえて控えめに使う場合が多い。

その対極にあると言える料理が、きくらげの強い個性を前面に押し出した中華風の炒め物「木須肉/ムーシーロー」。食べれば、きくらげの跳ねるような歯ごたえで卵のふんわりとした甘さがより引き立ち、目を閉じていつまでも噛んでいたいような、じわじわくるおいしさ。きくらげをいつも家にストックしたくなるクセになる料理です。

9月10日(金)発売の書籍『おとな料理制作室へようこそ』(ワニブックス)に掲載の料理から、第二弾として『木須肉/ムーシーロー』の動画を公開しました。秋の夜長に、ぜひ本と合わせて楽しんでいただけたら嬉しいです。

●躍動感に違いが出ます『木須肉/ムーシーロー』
たいして味はしないのに、やたらと主張する歯ごたえと黒い色。[きくらげ]は水で時間をかけてしっかり戻すことで、料理の躍動感に違いが出ます。


ワニブックスのWEBマガジン『WANI BOOKOUT』に、著者インタビューを掲載していただきました。そちらもぜひご覧ください。


いよいよ秋めいて、いつもお腹が空いています。

それでは今日はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。


お読み頂きありがとうございます。 これからもおいしいお料理とおいしいお酒をたくさんお届けします。