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【オトナインターンシップ】スケールの大きさは圧巻 1人1人の力を結集 世界で活躍する船を完成させる一員に。カナサシ重工

※インターンシップ募集は終了しました。

会社は三保の松原で有名な清水港。世界で活躍する大型船を一から製造している

はじめまして。株式会社カナサシ重工の設計部・船体設計課課長の石上敦史です。私たちの会社は静岡市清水区三保で船の製造と修繕を行っています。手掛けている船の大きさは最大9999トン。これだけの規模の船をつくっているのは静岡県内では唯一ここだけです。船の修繕ができる企業も、静岡県近郊にはほとんど無いため、わざわざ遠方から色々な用途の船が弊社のドックに来てくださっています。
私たちの会社は創業120年の歴史を築いてきました。修繕を含めて多種多様な船に対応できるのは、継承してきた技術と積み重ねてきた信頼があるからだと自負しています。

大型船の図面を広げる石上さん(右)と設計部の後輩・小笠原さん

どんなに優秀な人材でも、1人で船をつくることはできません。最初は自分が担当する仕事は小さな役割に感じるかもしれませんが、全員の力を結集するチームワークがなければ船は完成しません。スケールの大きな仕事を一丸となってやり遂げる一員になれるところが、この仕事の魅力だと思います。

この先150年、200年と歴史を紡いでいくため、ベテランから若手へ知識や技術を継承していきたいと思っています。培った技術を生かしつつ、一方で最近では新たな試みにも挑戦しています。船のエンジンを動かすのに本来は重油を使用するところ、通常は使わないメタノールを燃料として環境に配慮した船をつくる、未来に向けた取り組みを進めています。

99%以上の物流を支える船は、まとめて大量の物資を運ぶことができるため、輸送コストを抑えられ、世界中の物流を支えています。これからも物流の大きな要として期待されており、造船のニーズも留まることはありません。普段の生活の中ではなかなか触れることのない業界ならではの見どころや楽しさをお届けしたいと思い、今回転職を検討している方に向けた特別なプログラムをご用意しました。実際に働いている若手社員2人のインタビューから私たちの仕事をイメージしてもらい、実際に弊社にお越しいただくインターンシップでさらに詳しく知っていただきたいと思っています。

カナサシ重工で手掛ける船の大きさは最大9999トン、全長はなんと120m!!

【プロフィール】
(右)設計部造機設計課・小笠原達也さん。土木科の高校卒業、入社3年目。趣味はドライブ。乗り物を見ると気分が上がるため、空港に行って飛行機を見ることも。
(左)工務部内業課・穂坂世耶さん。電子機械科の高校卒業、入社3年目。趣味は旅行。景色を見ることが好きで最近カメラを購入。

同期のお二人!現場で船の組み立てを担当している穂坂さん(左)と、設計を担当している小笠原さん(右)
船の組み立てをしています。切断と溶接を行い、ブロックを組み立て中。

―入社を決めた理由を教えてください。
小笠原:子どもの頃から好きな乗り物に関わる仕事ができたらいいなと思っていました。清水港へ船を見に行っていたこともあり、実際に船をつくる仕事に興味を持ちました。カナサシの会社説明会で進水式(組み立てられた新しい船を初めて海に浮かべる式典)を見学しました。さらに別の建造中の船内にも入らせてもらいました。実際に船を目にしたことで入社したい気持ちが強くなりました。

穂坂:高校で電子機械を学び、旋盤を回したり、プログラミングを勉強したりしました。その中でも好きだった溶接を仕事にしたいと思い、造船業に興味を持ちました。船をつくったり、修繕している会社を調べる中でカナサシを見つけ、会社を見学させてほしいとお願いしました。他にもモノづくりの企業を見学しましたが、規模の大きな船をつくる仕事におもしろさを感じて入社を決めました。モノをつくるのは子どもの頃から好きで、小さい頃は新聞紙や段ボールでよく工作していました。時間を忘れて作業できるところは今の仕事も同じかもしれません。(笑)

―主にどんな仕事を担当していますか?
穂坂:船の組み立てを担当しています。私たちの会社でつくる船は全長100メートルを超える大きさもあり、高さは船底から上甲板まで、幅は船首から船尾までをブロックに分けて部品の組み立てを進めます。船が大きくなるとブロックの数も増え、40~50か所のブロックを各担当に振り分けていきます。それぞれが担当するブロックの広さは縦横10~15メートル、高さ3~5メートルくらいです。部品をクレーンで吊って組立作業場所へ運び、図面を見ながら組み立てていきます。部品を取り付ける時には溶接をしています。

小笠原:私も入社してから2年間は、現場で船を組み立てる仕事をしていました。主に担当していたのはエンジンルームです。エンジンやポンプの組み立てや据え付け、プロペラの取り付けをして、試運転等も立ち合いました。今年度からは設計部に所属しています。設計も担当するパートがそれぞれ分かれていて、私は主に機関室の配管設計を担当しています。船には燃料や海水を通す配管がたくさんあり、人間の体で例えると血管のような役割を担っています。不備があると船の運航に影響が出る為、慎重に取り組んでいます。

オーダーメイドで毎回違う組み立て作業におもしろさを感じている穂坂さん

―仕事はどのように覚えていきましたか?
穂坂:最初は先輩の作業を見て仕事の流れを教わります。私たちの会社でつくっている船はオーダーメイドなので、部品の種類や形は毎回異なります。図面を見て順番を考えながら組み立てていかないと、組み立てられない部品が出てくる為、先輩に組み立てる順番について意見を聞き、作業を進めてます。一度聞いて理解できなくても繰り返し教えてもらえるので、作業の途中でアドバイスを受けたり、先に手本を見せてもらったりすることもあります。自分の言いたいことは遠慮せず先輩や上司に伝えられる雰囲気がありますし、私の考えや提案も尊重してもらえます。

小笠原:先輩が丁寧に仕事を教えてくれます。入社前は厳しい職人の世界といったイメージがありましたが、実際には怒鳴るタイプの人はいませんし、面倒見がよくて親切な先輩ばかりです。作業が行き詰った時や失敗して困った時に、雰囲気を察して声をかけてもらうことが多いです。全員が力を合わせなければ船をつくることはできないので、部署の垣根もなく連携して仕事を進めています。

2年間の現場での仕事を経て、現在設計部に所属している小笠原さん。

―仕事のおもしろさや楽しさを感じるのはどんな時ですか?
小笠原:大きさにもよりますが、1隻の船をつくるには設計から1年半くらいかかります。力を合わせて船が完成した時の達成感は本当に大きいです。図面に描かれた船が実際にでき上っていくところに、やりがいを感じます。そして図面に自分の名前をサインします。入社当時はどのようにして船ができ上っていくのか全く分からなかったので、全てが新鮮ですし、仕事を通じて船の構造が分かっていくおもしろさもあります。
穂坂:図面を見て組み立ての順番を考えて、思った通りに作業を進められると楽しいですね。いかに効率良く部品を組み立てるのかを考えることもおもしろいです。入社当初は目の前の作業で精一杯でしたが、先を読みながら動けるようになったところに自分の成長を感じています。

図面通りに組み立てられているか確認する小笠原さん

―オトナインターンシップでは会社のどんなところを見てほしいですか?
穂坂:造船の仕事はイメージしづらい部分があると思うので、実際の作業を見てほしいです。私も入社前は知りませんでしたが、意外と細かい作業も多いです。例えば、船内の壁の補強は板を1枚1枚貼り付けていく手作業です。クレーンなどの機械を使った作業と人の手による作業、ギャップの大きさが興味深いと思います。

小笠原:つくっている船のスケールは大きいですが、緻密で細かい作業も多いですね。船のエンジンは高さが建物の2階くらいで重さ50トン以上のものもあります。クレーンで船にエンジンを積み、その後はハンマーで叩きながらボルトを締めてエンジンを正しい位置に設置する据付作業になります。エンジンの設置は100分の1の精度が求められる作業で、上手くいった時は達成感があります。造船ならではのスケールの大きさも魅力ですが、細かい作業を繰り返してひとつのものを造り上げていく工程には、モノづくりの醍醐味が詰まっているように感じます。

全員の力を結集して1隻の船を約1年かけて完成させる

―どのようなタイプの人がカナサシに向いていると思いますか?
小笠原:モノづくりが好きな人は、この仕事を楽しめると思います。体を動かすことが好きな人も向いています。設計担当はずっとデスクワークと思われるかもしれませんが、船をつくっている現場で計測もするので意外と体を使います。

穂坂:体を動かすことが好きな人にはお勧めですね。組み立ては頭も体も使います。あとは、知識や技術が増えることに楽しみを感じる人には合っている仕事だと思います。同じ船は1つとしてないので、毎回学びがあります。そして学んだ事や身に着いた技術は、一生モノのスキルだと思います。

―今後の目標を教えてください。
小笠原:船をつくるときは、お客さまの要望に合わせた仕様を最初に決めます。船の大きさなどによって使う機器が変わってくるので、任されるのは知識や経験が豊富な設計担当者になります。仕様書をつくる仕事ができるくらい、私も技術を磨いていきたいと思っています。

穂坂:先輩の力を借りずに担当したブロックの部品を思い通りに組み立て、船首や船尾といった曲線が多くて難易度の高いブロックを任されるようになりたいです。仕事の幅を広げるために資格取得にも積極的に挑戦していきたいと思っています。

スキルの習得に意欲的な穂坂さん。資格取得は会社がバックアップしてくれる。


〈インターンシップについて〉

お題:これぞ非日常の体験型インターンシップ! 〜船ができるまでを知る〜
今回は体験型インターンシップとして、以下を予定しています。

・実際に、まさに建造船もしくは修繕船等の塗装作業の体験会
・高さ80mのクレーン操作室に入り、工場を見渡しながら、造船の流れを知る
・船のお医者さん、点検ドック見学体験
・昼食を食べながらの実際に働く人との座談会(昼食は当社にて準備します)

※現場体験となるので、動きやすい服装(多少汚れても良いもの)でお越しください(安全靴、ヘルメットは当社にて準備します)

〈参加資格〉

経験者・未経験者問いません!

「造船」。言葉としては知っているものの、実際どうやって船が造られているのかご存知ですか?このnoteの写真を見ても迫力満点ですよね。
大きい建造物をみんなで協力してる、この醍醐味に興味が湧いた方、ぜひご応募ください!

〈申込〜参加までの流れ〉

・サイト内の応募フォームから「カナサシ重工」にチェックいただき、フォーム送信をお願いします。
・その後、個別でご連絡をさせていただきます

【インターンシップ情報】
開催日/2024年1月もしくは2月の平日(応募者のご都合をお聞きします)
会場/カナサシ重工本社(静岡県静岡市清水区三保491番地の1)
インターンシップ応募締め切り/2024年2月28日(水)

インターンシップへのご応募、お待ちいたします!


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