【祝・50周年】丸の内ストリートギャラリーを散歩してみた【芸術の秋】
こんにちは!「おとな女子のホンネ情報局」編集部のイチハラです。
今回は50周年を迎えた「丸の内ストリートギャラリー」を訪れてみました!
丸の内仲通りを中心に、世界レベルのアート作品が集結
「丸の内ストリートギャラリー」は、芸術性豊かな街づくりを目的に1972年からはじまったアートプロジェクトです。
主催は三菱地所株式会社と彫刻の森芸術文化財団で、丸の内仲通りをメインに世界で活躍する現代アーティストの作品を数年に一度入れ替えながら展示しています。
50周年を迎えた今年は、4年ぶりに新作の設置や作品の入れ替えが行われ、まさに数年に一度の「見ごろ」。
さっそく見ていきましょう!
再生する「顔」
有楽町駅方面からスタートし、国際ビルの前にある大きな顔の作品と出会いました。
口元は少し微笑んでいるように見え、女性的な雰囲気を感じます。
頭皮や鼻など、部分的にめくれていますね。
この作品のタイトルは「ルネッサンス」。フランス語で「再生」「復活」などを意味します。古い皮をはぎとり新たな姿へと生まれ変わることを表現しているのかもしれません。
あの有名作品がポップアート風に
同じく国際ビルの前にある、2体の女性像の作品です。
腕のない女性の体、ひねり、腰の布、……どこか既視感がありませんか?
この作品は、かの有名な「ミロのヴィーナス」像をオマージュしたものだそう。私たちが知っている姿とは異なり、顔はなく、荒々しいタッチでアレンジされていて、前衛的な雰囲気がかっこいいですね。
女の子が抱える小さな命
ポールスミスの店舗の前にある、絵本のような形の作品です。
体のふくよかさ、服の皺などの立体感に驚きます。この立体感の表現には、リアルな描画とトリックアートに用いられる技法を併用しているからと言えそうです。
と言いますのも、女の子の絵の部分は内側に凹んでおり、(写真ではわかりづらいのですが)どの角度から見ても立体的に見える錯覚を生み出しているのです。
またこの女の子、実は「妊婦」を表したもの。魚は「胎児」だそうです。一瞬でも手を離してしまえば地に落ちて死んでしまうであろう命、生命を育むことの緊迫感が伝わってきます。
水玉とカボチャといえば……
二重橋スクエアの前にあるのは、水玉模様の作風で有名な草間彌生さんの作品です。
カボチャも草間さんがよく使うモチーフですが、それが石彫で作られたのは本作が初めてだそう。
水玉をペイントするのではなく「丸の内の景色を水玉に切り取って、作品の模様にする」という発想が素晴らしいですね。
美術館の庭に佇むハイセンスな抽象作品たち
丸の内仲通りに面している「三菱一号美術館」の中庭にも作品があるので覗いてみます。
中庭の中心で静かな存在感を放っていました。放牧され気ままに過ごす羊のように、フリーダムな形状と穏やかな曲線が特徴的ですね。
見る角度によって印象が異なり、不思議と人間のように見えたりもします。
タイトルから2つの人型を表しているのでは……と思いましたが、非常に抽象的なので「概念」のようなものかもしれません。
展示は全19作品!秋空の下で爽やかなアート鑑賞を
三菱一号美術館からさらに東京駅・大手町駅方面に丸の内仲通りを進んでいくと、神秘的なオーラの人物像や個性的なクマの像、花をモチーフにしたインスタレーション作品など、まだまだ作品が目白押し。
普通ならお金を払ってアートを見に行くところ、これだけの作品がタダで見られるは嬉しい限りですよね。
最後に余談ですが…丸の内ストリートギャラリーの作品たちをミニチュアにしたガチャポンがあったら、絶対可愛いだろうな〜と、ひそかに商品化希望です。笑
それでは、次の記事でまたお会いしましょう!
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