誰だって、混乱することはある。
婆「おじいさん、親指が大変なことになってる!」
姫「だいじょうぶ、出たら閉めとくから」
婆「どこで何をどう間違ったのかねえ?」
ーーときに混乱することはある。
爺「チューリップが売り切れだったせいじゃ」
ーーでも、年のせいにしたくはない。
※ ハンス・クリスチャン・アンデルセン作の『おやゆび姫』は、親指から生まれたわけではありません。似たシチュエーションではありますが、竹から生まれたのでもありません。川でモモを拾うおばあさんとは、ニアミスしたことすらありません。チューリップから生まれ、親指ほどの大きさから覚えやすい名をつけられ、小ささゆえか迂闊にも誘拐され、好きでもない相手と結婚させられそうになって逃げ、ついには花の国の王子と結ばれるという、花で始まる波乱万丈を花にまつわるハッピー・エンドで締めくくる冒険活劇ラブ・ストーリーです。
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