自分ができるボランティア
先日実家に帰ってたんですが、
ちょうど帰ったタイミングで能登の豪雨災害があり、
地元は石川県なので、自分の実家の地域は大丈夫でしたが、テレビは輪島のニュースばかりやっていたんですよ。
「うわぁ、またかぁ…せっかく復興も進んできてただろうに大変やな」
お気の毒に、でもこうなってしまったら仕方ないよな
それが最初の正直な感想だったんです。
地盤も正月の地震でゆるゆるになっちゃってるのだろうし。
しばらくして、町の方のインタビューが流れてきた。
商店をやっと再開した矢先に、被害にあった方だったと思う。
心が痛くなった。
悲痛な思いがそのままどしん、と自分に伝わってきた。
能登には全く縁がない、というわけではない。
自分の母方の曾祖母が珠洲の出身で、
本当に自分が小さい頃はまだ生きていて、1度遊びに行ったことがある。
沖縄とか、海外のリゾートとは違うけれども、
能登の海が本当にきれいで、
そのころは夏と言ってもまだそこまで暑くもなく、
自分にはきらきらした記憶の断片となって残っているのだ。
なにか、なにか、できないか。
そんな思いのまま数日がすぎ、東京に帰ってきた。
TVを付けたら「これから能登の方にボランティアに行くバスが出発します」とアナウンサーが伝えていた。
その中でボランティアの一人が、
「以前の職場の方で能登の方で、知り合いもいるから助けたいと思った」
と全身泥だらけになりながら、スコップを持参され、泥を運び出していた。
大体1日で数時間程度のボランティアだ。
泥に足が取られるし、重いので思った以上に泥を運ぶ作業が難しいと言いながらも懸命に作業をされていた。
その姿をみて、夫に、
「私も能登にボランティアに行こうかなぁ」
そう話してみた。
とはいいつつ、
そもそもどんな日程で行くのか、
娘はどうするのか、
必要な荷物は?
などすぐには実現が難しいとは自覚していた。
(やってみたい気持ちはやまやまだが)
それに、力も体力も落ちており、
行っても役立たずかもしれない。
夫が
「我々は金銭的なボランティアがいいと思う。誰の迷惑にもならないし、それが一番のボランティアだ」
と言った。
それだ!
行きたいけど、むしろ行って迷惑になるパターンの話も聞いている。
けど、お金ならなんぼあってもええですからね。
なので、今回、私の3時間分の労働を
輪島に寄付することにした。
少し力になれたような気がして、
あのインタビューの方への助けになれたような気がして、そして寄付をするという選択をした自分がまた少し好きになった。
これが、私のできるボランティアだ!
遠くからではありますが、
能登の復興をお祈りしております。
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