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楽しい鉱物学―基礎知識から鑑定まで


楽しい鉱物学―基礎知識から鑑定まで

 鉱物に興味を持ち始めたら、まず、この本を読むといいです。
 鉱物の基本的なことは、本書で網羅されています(^^)

 日本で、よく見られる鉱物については、図鑑も載っています。
 でも、鉱物の図鑑を読みたいなら、同じ著者の『楽しい鉱物図鑑』のほうがよいでしょう。

 鉱物の鑑定の仕方、鉱物を楽しむための七つ道具、鉱物に関する逸話、鉱物愛玩の歴史など、どの話も、面白いです。
 読み終えた時には、鉱物愛好家になっていること、請け合いです(^^)

 日本で鉱物マニアを自称するなら、本書を読んでいなければ、もぐりです。
 そのくらい、日本の鉱物好きに、影響を与えている本だと思います。

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

まえがき

第一章 鉱物を鑑定する

第二章 手がかりとなる性質
 (1)硬さと堅さの違い
 (2)割れ方
 (3)色とりどり
 (4)重さの比較
 (5)石の輝き
 (6)光学的性質
 (7)その他の手がかり
 (8)捜査の基本・現場にもどれ

第三章 七つ道具とその選び方
 (1)まずはルーペ
 (2)目薬のビンに入れた試薬類
 (3)モースの硬度計
 (4)磁石のうまい使い方
 (5)顕微鏡で拡大する
 (6)ミネラライトで紫外線を当てる
 (7)ガイガーカウンター
 (8)アルコールランプの炎に入れる
 (9)手作りの偏光器
 (10)分度器で結晶面を測る

第四章 スーパー鉱物図鑑
 (1)方解石【ほうかいせき】
 (2)ざくろ石
 (3)十字石【じゅうじせき】
 (4)沸石【ふっせき】
 (5)石膏【せっこう】
 (6)赤鉄鉱【せきてっこう】
 (7)磁鉄鉱【じてっこう】
 (8)閃亜鉛鉱【せんあえんこう】
 (9)輝安鉱【きあんこう】
 (10)ほたる石

第五章 名前と分類
 (1)双子の石
 (2)南石と南極石
 (3)新鉱物の発見
 (4)日本語の問題
 (5)鉱物は何種あるのか
 (6)分類の仕方

第六章 水晶
 (1)水晶のカルテ
 (2)水晶のできかた
 (3)水晶のとれる村
 (4)水晶のいろいろ
 (5)水晶のない教育

第七章 結晶の話
 (1)結晶はレンガからできている
 (2)結晶は原子からできている
 (3)結晶の面はなぜ平たいか
 (4)結晶面を記号化する
 (5)結晶を分類する
 (6)結晶の世界

第八章 きらら
 (1)語源について
 (2)千枚はがし
 (3)白い雲母
 (4)黒い雲母

第九章 金と金色の鉱物
 (1)猫の金
 (2)金の鑑定
 (3)黄鉄鉱【おうてっこう】
 (4)自然金
 (5)黄銅鉱【おうどうこう】

第一〇章 岩を造る鉱物
 (1)かんらん石【せき】
 (2)輝石【きせき】
 (3)角閃石【かくせんせき】
 (4)長石【ちょうせき】

第一一章 オパール
 (1)貝の火
 (2)オパールの鉱物学

第一二章 青い石の歴史
 (1)シルクロードの青い石
 (2)岩絵具

第一三章 万葉翡翠【まんようひすい】
 (1)万葉考古学
 (2)大正の詩人
 (3)越【こし】の国と奴奈川姫【ぬなかわひめ】
 (4)古代の玉の文化
 (5)ヒスイの鉱物学

第一四章 鎌倉のめのう
 (1)めのうはどこから来たか
 (2)日本列島の地質学
 (3)鉱物学の将来

ブックス&データ
主要鉱物肉眼鑑定チャート



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