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写真とカメラと私

先日、「写真で気づいたあっち側とこっち側」というエントリーを書きました。書いている時に、自分が写真が苦手だったことを思い出したので、今日は写真とカメラと私のことを思い出しながら書いてみます。

なにを今更という感じですが、子供の頃、写真はとても特別なものでした。カメラはなかなか触っちゃ行けないし、うっかりシャッターを押したら父が「あーあ」という顔をしたり。(直接はあまり怒られなかったけど、当時の1枚の価値を思えば顔には出てしまったんだろうなー)

入学式や学校行事でも各家庭で写真をとるといってもフィルムのコンパクトカメラが主流。廊下などに張り出された写真から自分が写っている写真を探して、番号で申し込み購入するというプロセスが多かったころです。
そもそもフィルムカメラしかなく、フィルムを現像するまできちんと撮れているかどうかもわからなかったのです。

「写真が苦手」と思ったのは、なんかのときに撮った写真がフィルム1本分、ほとんどまともに撮れていなかった時。なんか写真って面倒くさい。って思ったのでした。あれは、家にあったコンパクトカメラだったのか、写ルンですだったのかはもう忘れてしまったけど。

撮られるのも撮るのもずっと苦手でした。
写真要らないじゃん、自分が覚えていることが全てだし。なんて思ったりもしていた子供のころ。中学校までは少なくともそう思っていました。


少し変わったのは20代半ばから後半。携帯電話にカメラがついたころから。
デジカメが一般的になったのとどっちが早かったんだろう。カメラかな。

カラーのカメラ付きの携帯が出た日、旗の台に住んでいた私は自由が丘の携帯ショップに行って早速カメラ付きの携帯電話を購入。すぐにあれこれ撮ってみて、いつでも手の中にカメラがあるんだ!ってびっくりしてちょっとワクワクした。とはいっても解像度も今とは比べ物にならない荒さでした。

コンパクトデジカメも同じくらい、もしかしたら少し先に持っていた気がします。あ、先に持っていた。旗の台に引っ越した時、オーディオを買いに秋葉原に行ってそこでうっかりデジカメも購入したのです。
これは、電池の持ちがいまいちだったことと、記録媒体を読みだすのにPCを立ち上げなくてはいけないということで、使ったり使わなかったりでした。
多分、あまりにまだ持っている人が少なくて人前で使うことにも照れがあったんだと思います。

使っても撮りっぱなしが多くて。だって、まだインターネットで写真を共有するなんて気楽にできる時代じゃなかったし。CDに焼いてあげるのが一般的。それも結構時間かかっていたので面倒だった気がします。


次のきっかけは、コンパクトデジカメを買い換えたこと。
Canon IXY DIGITAL L

手のひらサイズの小さいコンデジですごく使いやすかったんです。これで写真をとるのが少し楽しくなりました。

この頃からブログを始めていてそこに使う写真を撮ったりするようになったことも一つの要因だったように記憶しています。2003年くらい。もう少しまえからブログやウェブサイトでいろいろやっていたかな。


その直後くらい、理由がもう覚えていないんだけど、妹に誘われたからか何かで一眼レフカメラを貸してくれる3回コースくらいの写真教室に行ったこと。行った理由は、デジタルの一眼レフカメラを買う前に、どんなものか仕組みと操作を知りたかったから。そこでフィルムカメラと出会うことになりました。

写真を撮ってみて楽しくなり、フィルムカメラを購入しました。
Nikon FE
このカメラは軽くて可愛くてちょっと無骨で大好きでした。
ポジもネガもモノクロもたくさん撮りました。

上の写真のようにファイリングしているものもあるけど、ダンボールに入りっぱなしのフィルムもたくさんあります。

その後Nikon F3も手に入れますが、私はF3よりFEが好きだったなー
気楽に持ち歩けて気楽に撮れる。

好きが講じてモノクロ現像の世界にも飛び込んでみたり。

これは2枚とも自分でフィルムを現像して焼いたもの。濃淡違いで何枚かずつ試しました。自分の思ったトーンにできるメカニズムを知れてすっごい面白い体験でした。それまでは、現像するところにこの辺を濃くとか、トリミング指定とかでお願いしていたので。

この頃グループ展に何度か出展したりしていました。

そしてデジタル一眼を購入し、デジタルとフィルムどちらも楽しむようになってきました。

この頃には、友人や今のオットとも撮ったり撮られたりしていたので、撮られることにも慣れてきて写真への苦手意識は無くなっていました。

写真専用のサイトも運営して(現在はありませんが)、知人に頼まれてお店のブツ撮りをしたり、個展を開いたりというのがこの頃だったと思います。
昔を考えたら嘘のよう!(笑)


今はiPhoneがメイン。いや、ほんとすごいですよiPhoneのカメラ。
これ今日の夕方の月と空。iPhone6s Plusで撮影。一眼と比べると落ちるけど、あ!という時に撮れる気軽さと楽しさはすごい。

何より共有するツールが増えて気楽にアップロードできるインフラの充実が楽しさを膨らませてくれていると思うんです。いい時代!


一眼レフは結構古いけどNikon D80をたまに使います。
この写真は久々にマニュアルで撮ったもの。24mmの単焦点レンズです。

今はロードバイクに乗る時用に防水のコンデジか、軽めの一眼レフが欲しいかなーなんて思っています。

写真が嫌いだった女の子は気づいたら写真が大好きで毎日撮らない日はないくらいになりました。

という振り返りでした。

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