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源氏物語「花散里巻」を読む

 一言でいえば、すごく短い。この巻はすぐに読み終えてしまうほど短い。だから書くこともないのだという、本当にくだらない言い訳をして、この記事を早く切り上げようと思う。


 気になった歌をひとつだけ紹介。源氏が中川の辺で昔の女と歌を贈答する場面にて。


ほととぎす言問う声はそれなれどあなおぼつかな五月雨の空


 女がこれを読むと、惟光はわざとわからないふりをしているのだと考える。雨の風情と自分の気持ちを重ね、どんよりとした雰囲気の中にも聡明さのある歌であると感じた。



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 先に述べていたように一瞬で書き終えてしまった。まだあと3つ分読み終えているが、今の私にそれを書く体力は残っていない。最近は『源氏物語』を読むことに時間を割いており、休憩をしようと思ってすることと言えば、それもまた読書である。先日は夢でも読書をしていた。文字に溺れる前に文字を操れるようになりたいが、この通りであって。

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