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源氏物語「絵合巻」を読む

 あと3記事さえ書き終えれば、今読んでいるところに追いつく。諦めないことが大切だ。でもあと1記事を書いて、少し休みたい。この休みが吉と出るか凶と出るか。きっと凶と出るのだろう。さて、「絵合巻」である。この巻では、その名の通り「絵合」をする場面が多く描かれている。その一部を紹介したい。



右は、かぐや姫ののぼりけむ雲居はげに及ばぬことなれば、誰も知りがたし。この世の契りは竹の中に結びければ、下れる人のこととこそは見ゆめれ。ひとつ家の内は照らしけめど、ももしきのかしこき御光には並ばずなりにけり。阿倍のおほしが千々の金を棄てて、火鼠の思ひ片時に消えたるもいとあへなし。車持・・・・・(以下省略)



 何より考えるのは、『源氏物語』が書かれている時代にはすでに『竹取物語』は昔話として有名であったということである。この令和の時代からは『竹取物語』も『源氏物語』も過去の話であって、そこに時代の差はあまり感じられていない。1000年前であろうと100年前であろうと、過去は過去であり、その過去の長さを実感することはほとんどできていない。しかし、このように『源氏物語』の中で、過去の作品として『竹取物語』が描かれることで、これを少し実感できたように思う。


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よし。大変順調だ。

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