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自分の年齢が若いことに苦しんだあの頃

若いね〜!の言葉が、どれほど恐ろしいものだったか。

こんにちは。
音です。
幼稚園に通う男の子のママをしています。

若さを武器にするとか、やっぱり若いといいよねとか。
私もなんとなくそうやって思いながら生きてきたように思う。

私は小さい頃からずっと、年の離れた人にお世話になることが多くて、たくさんの人に成長を見守ってもらってきた感覚がある。

人に会うたびに
「若いうちになんでもやったらいいよ」
「若いのが一番だよ!」
そうやって言われて、漠然と「若いのがいいんだ!」と若さを誇りに思ってきた。

出産した時もそうだった。
周りはまだ学生で、皆が遊んでいる頃、私は母親になった。

でも、問題は産後にフリーランスとして働き始めてからだった。

体力はあったと思う。
産後すぐに仕事を探し始められるぐらいには体は丈夫だったし、緊急帝王切開でついた傷の治りも早かった。

でも、仕事を始めたら、急にただの世間知らずになった。

大学は行かなかったから社会人としての経験は少しだけあったけれど、横に並ぶフリーランスの人たちは、今まで何年も積み上げてきたキャリアと社会からの絶対的信頼があった。

だから、年齢を聞かれるたびに、自分の恥を晒すようで、無償に消えたくなった。

自分に社会人としての経験がないことが年齢を言うだけでバレてしまう。
必死に仕事に食らいついても、元々の容量の悪さと不慣れさで迷惑をかけることも多かった。

「若いママ」であることは良いことも沢山合ったはずだけど、私はただただ恥ずかしいという気持ちだけが残ってしまった。

それから数年。
今でも年齢を聞かれたり、言ったりするのを恥ずかしいと感じてしまう自分がいる。

でも、あの頃よりも楽に仕事ができるのは、自分の未熟さを知り尽くしたからだと思う。

次々と流れるチャットに置いてかれて怒られたり、ミスを繰り返して担当を外されたり….

やったはずなのに!を何回も経験して、自分の特性を知った。

自分を知ることで、自分ができる仕事を一つずつ覚えていった。

「若さを武器に」なんて今の私にもできないけれど、もう二度と自分を恥ずかしいと思うことがないように。

あの頃の自分を、いつか「がんばったね」と振り返られるように。

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