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Ginga Otake
2021年9月6日 18:16
電車はゆく不知火は夜をこめて 通学は、電車で友人と県内の学校へ通っていた。その友達の転勤を知った。夜は明けるともなく、電車はゆくのだろう。✳︎ DIVIDUAL (2)天高く風音転勤は九州電車はゆく不知火は夜をこめて父の指す酸素計器は秋の蛍電話越し虫の鎮まり父の呼気秋の果実得難し自宅療養は秋雨の窓より抗原検査の手花鋏兄の代はりに農家継ぎ秋日射す岩波文
2021年9月30日 21:23
芋づるの紅葉一枚の絵として見よ 色づいた葉の入り乱れる姿が好きだ。どこか調和が取れている。木の紅葉もいいけれど、葉の形のはっきりとした草の紅葉がよい。✳︎ #10 芋づる庭石の奥メヒシバの点と線芋づるの紅葉一枚の絵として見よ屋根の上人影暗し秋の暮三輪車ノウゼンカツラの塀を打つ蓮根の大き穴より盆の菜蓮根の穴よりお茶の湯気登る掃除機の中の小言や流れ星縄跳
2021年9月26日 10:44
聞き馴れし酒の今年や惣社町 栃木県道2 号線沿いに「鳳凰美田」で知られる小林酒造の第二工場がある。惣社とは、地域の祭神を集めた神社のことだそう。✳︎ #9 聞き馴れし酒の今年や惣社町鼻先をかすめてゆくは畦の風秋の田と夜風を走る友の声冷ややかな風父の声聴こえない同級生の顔が曖昧マスクなど夕飯の食器の嵩が夜食後も居待月立看板の見飽きたり改装後のスーパー明し