チーム全員が参加必須!? スマホゲーム運営の定例会議に潜入!
どの会社にも存在する会議。
もちろん『逆転オセロニア』の運営チームでも、毎日沢山の会議があります。
適当な頻度で当たり前のように開催されている会議も、役割が明確になっていると意味のある大切な場となり、より効率的に仕事を進めることができるといわれています。
今回は、『逆転オセロニア』運営チームの全員が参加必須の「全体定例」という会議に潜入してきました!
はたしてこの会議の役割とは!?
お久しぶりです、広報担当のこりんです。
今日は「オセロニアを運営するシゴト」について、がっつりとスポットを当てたいと思っています!
オセロニアの運営チームでは、サービスに関わるメンバーの全員が集まる会議が2種類あります。
①毎日開催する「朝会」
毎朝、決まった時間に開催される定例会議の「朝会」。前日のゲーム内の状況共有と所感、当日に実施するイベントやソーシャルへの投稿などを短時間でサクッと共有します。毎日〆でけいじぇいさんの小話があります。(笑)
②隔週で行う「全体定例」
隔週で行っている、オセロニアの運営チームとしては長めの1時間の枠をとっての「全体定例」。各チームからの大切な共有事項や、長期的・短期的な逆転オセロニアの運営方針などが示されるとても大事な会議です。
※ちなみにこれらの司会進行や内容を考えるのは、新卒1年目のフレッシュな新人が行うというのが『逆転オセロニア運営』チームの伝統です。
今日は隔週に一度、運営チームが勢揃いして集まって、何をこそこそしているんや……?という疑問を、徹底的に解き明すべく、私が②の会議に潜入取材して参りました。(キリッ)
その様子を少し、皆さんにお伝えしたいと思っています!
※誰にお願いされたわけでもなく、自主的な使命感です
1. “定例会議”は必要?
社会人あるあるですが、会議って気付いたら増えがちですよね……。
特に「定例」と名付けられた会議は、カレンダーの自動設定などで繰り返し入れられていることも多く。自分のスケジュールも、これに合わせてきっちりと開けておくことが必要になります。会議ばかりが増えていき、スケジュールが雁字搦めになってしまうしまうこともしばしば……。本当にその会議っているの?意味あるの?と疑問をもちながらもズルズルと実施されつづけることは、他の業界の友人からもよく聞く話です。
そんな印象を持たれがちな「会議」ですが、私たちオセロニアチームは、隔週でわざわざ数十人全員を集めて「全体定例」を開催しています。弊社は現在基本リモートワーク体制のため、Zoom上での実施です。
なぜ定例が必要だと考えているのか?潜入取材の前に「全体定例」の主催者に聞いてみました。
▼そもそも、「全体定例」を何のために実施しているのか
・オセロニアのサービスに関わるチーム全員の参加!
→実は『逆転オセロニア』運営チームは、オセロニアを専任で担当している人員と、社内の他のゲームタイトルや様々なサービスを担当している人員がいます。普段、横断部署の人は日々の会議にはあまり参加しないのですが、「全体定例」ではオセロニアに少しでも関わる人、全員に参加してもらうようにしています。
・なぜ、全員が参加する必要があるの?
→運営は、細かく専門的なチームに分かれています。 このnoteにも登場していますが「プランナーチーム」「シナリオチーム」「アートチーム」「コミュニティチーム」etc……。企画ごとに綿密に連携はしているのですが、それぞれのチームが何を考えどう取り組んでいるのかを、俯瞰的に全員に知ってもらう機会が、この「全体定例」になります。
・目指しているのはどんな状態?
→『逆転オセロニア』運営チームの一体感。どのチームも、オセロニアンファーストのためであればいつでも障壁なく相談ができるような、フラットで健全な状態がより良いオセロニアの運営につながると信じています。
なるほど……!「各チームから、誰かが必ず発表をする」という制度も伺いましたが、確かに一つ一つのチームが取り上げられることで、聞き手が全チームを網羅的に注目できる工夫がなされているように感じます。そうすることで、人数の多い運営チーム全体の一体感を生もうとしているのですね。
2. オセロニア運営のチームスタイル
「全体定例」の潜入取材の前に、『逆転オセロニア』運営のチームスタイルについてお話しさせてください。
組織マネジメントを語る際、「野球型チーム」「サッカー型チーム」と比較して評することがあるようです。
『野球型チーム』
組織トップの監督の指示を受けて、メンバー全員がピッチャー、野手といった役割にあわせて各自の任務を全うします。試合の最中にも都度監督から指示を受けながら、トップダウン形式の組織系統で動きます。
『サッカー型チーム』
監督は試合前に戦略や戦術決めますが、試合が開始されるとフィールドへ展開された選手に、監督が直接指示することはありません。選手のポジションも比較的柔軟です。かわりにチーム員には臨機応変な対応が求められます。
引用元:「野球型VSサッカー型――これからの人事は「働き方改革」を実現する組織開発を」PHP研究所
『逆転オセロニア』の運営チームはいったいどちらなのか?
結論は……、どちらもです。
いうなれば、「サッカー型企業にいる、野球監督のけいじぇいPが率いるチーム」です!(笑)
※画像は、イメージです。
ベンチャー気質の企業では、正解がない問いに自分自身の力で解を導くことが求められ、DeNA社内でもこういった「サッカー型」の傾向が全体的に強いように感じます。この「サッカー型」のデメリットとして、フラットであるあまりに衝突を起こしたり、意図や思いの伝搬がチーム全体に行き渡らなかったりすることがあるようです。個々人の意識の強さが原因で起きてしまう障壁、かもしれません。
そこで登場するのが野球監督「けいじぇいP」。
細かい戦術を都度、「サッカー型」のチームが受け取ります。
そして、大きな戦略を伝える場が「全体定例」です。
その戦略とは、「オセロニアンファースト」という大指針。どんなことがあろうと、絶対に変えない方針として掲げてきました。
※「オセロニアンファースト」とは…
運営チームの判断基準。施策やイベントなどを考える際、「オセロニアンの皆さんがより長く楽しく遊んでもらうために、今を何をするべきか?」を軸に、議論を重ねています。
「オセロニアンの宴」などの全国ツアーイベントで、オセロニアンの皆さんのもとに足を運び続けたことなども、この方針のおかげです。
この意思決定を選び続けてきたのは、他ならぬプロデューサー自身でした。まさに、けいじぇいさんは「オセロニアンファースト」の権化だと思っています。
スマホゲーム運営にとって、年間の事業戦略では「売上目標はいくらで〜」「ユーザー数をこれくらい増やして〜」といった数値目標も重要ですが、オセロニア運営ではそれと同じくらい「オセロニアンファーストのために、こういう風に運営していこうよ!」という指針が根幹にあり、重要視されています。
具体的な共有方法として例を挙げると、ご紹介したこの隔週の「全体定例」で、毎回欠かさず同じ「事業計画のプレゼン」を生で聞いています。ちなみに、落ちの付け方まで同じ内容です。(笑)
▼2020年10月「全体定例」でのけいじぇいさんのプレゼン内容一部
この大きな指針「オセロニアンファースト」があることで、各メンバーが「サッカー型チーム」として、普段の仕事に対して柔軟かつ臨機応変に、自由に考え動くことができます。
「大事な話は、何度でも伝えるべきだ」
ーーー逆転オセロニアプロデューサー けいじぇい
業務上必要な情報は、誰かに聞いたりコミュニケーションを取ることで、自分自身で拾いに行くことができます。ところが、同じ話を毎回定期的に聞きに行こう、とは誰も思いません。聞く耳を持っていない情報こそ、何度でもすり合わせて認識し合うことが重要なのではないか?「全体定例」は、そのための大事な場でもあります。
ちなみに、けいじぇいPの野球監督さながらの、細かい差配はSNSの投稿などで感じられるかもしれませんが、その詳細はまた別の機会に……。
3. 何を話しているのか
隔週で開催している定例ですので、私が10月開催の2回に渡って潜入してきました!
まず、アジェンダはざっと以下でした。
▼潜入1日目
実施日:2020年10月はじめ某日
・2020年度上期の振り返り @分析チーム
・事業戦略の共有(例のもの) @けいじぇいP
・新任のリーダー挨拶
・現在の対戦環境の振り返り @新卒メンバー代表
・「オセロニアンダブルス エキシビジョンカップ」のレポート @コミュニティチーム
・今後実装予定のプレイヤータグについて @コミュニティチーム
〜記者・こりんによる個人的な感想〜
けいじぇいさんは、今日も元気に同じプレゼンをされていました。
特に下期(当社では10月~3月まで)の流れについて、より詳細な情報がアップデートされていて、来たる大きなイベントに向けて皆が「絶対に成功させよう」と決意を胸に燃やしているようでした。
また、あるチームには新たなリーダーが誕生。noteでもお馴染みのまなてぃ、みさきち、たんぬぅが改めてのご挨拶として自己紹介プレゼン資料を作ってきており、気の知れた仲間による驚きの新情報告白に、運営チーム一同が盛り上がりました。
▼メンバー・たんぬぅの紹介スライド一部
現在の対戦環境に関する振り返りも、全員で行っています。今回は、新卒メンバーの代表がフレッシュな目線で、丁寧にレポートをしてくれていました。
また翌回は、こんな形でした。
▼潜入2日目
実施日:2020年10月中旬某日
・(またまた)事業戦略の共有 @けいじぇいP
・2020年9月の全体振り返り @分析部
・「オセロニア情報局」上期の振り返り @情報局担当
・2020年のハロウィンイベントの紹介 @開発チーム
・イラスト制作フローの解説 @アートディレクター
・2020年11月に登場する新キャラクター駒の紹介 @シナリオチーム
・CS(カスタマーサポート)窓口に寄せられる、2020年9月のお問い合わせ報告 @CS担当
・今後の新規アップデート情報 @開発ディレクター
〜記者・こりんによる個人的な感想〜
けいじぇいさんは、今日も元気に同じプレゼンをされていました。
ハロウィンイベントの紹介では、まるで芸人さんのように喋りが堪能で面白いイベントオーナーが、どんな意図でイベントを設計したのかを楽しく語ってくれ、チャット欄では草が生え続けていました。今回から新しく実装された、ゲーム内ニュースが会話風の見え方になっているところ、ストーリーの見せ場について、など詳しく知ることができました。
11月の新キャラ紹介では、シナリオチームのメンバーが既存のキャラクターとの関係性と絡めながら、その魅力と制作意図をわかりやすく語っていました。
そのほか、YouTube「オセロニア情報局」の運営レポートや、キャラクターイラストの制作の流れの勉強会、カスタマーサポートに寄せられたご意見の読み合わせ、新たなアップデートに対するオセロニアンの皆さんの反応確認などなど……細かくはとても書ききれないほど、今回も1時間の中で、各セクションから濃い内容が共有されました。
なお、トップのこの写真は、自宅から会議に参加する様子です。共有スライドに加えて、メンバーの顔とチャット欄も中継しながら参加しています。(オシャレ風な撮影を頑張ってみました)
4. 透明性のある運営でありたい
「全体定例」に2回潜入し、実施目的の通りにチームや役割の壁が取り払われ、『逆転オセロニア』というサービスを作ることを、チーム皆で楽しんでいるように感じました。
「この件は仕様書を読んで」で済む部分を、書面では伝わりづらいからとわざわざ口頭で共有する。そうすることで、担当ではない領域に関してもより細かい粒度で咀嚼できるようになり、やがてはオセロニアで提供しているサービス一つ一つに対する理解の解像度が上がり、一体感が生まれるのだと思いました。
発表順序から発表担当者まで、全て嘘のないリアルレポートです。
今日は、私たちがどのように運営をしているのか、を少しでも知っていただくことで、オセロニアンの皆さんの不安要素を無くし、より安心していただけたらと思い、公開に踏み切りました。
正直、「知ってどうするねん!!」という内容だと思います……。ですが、それでも何故書こうと思ったのか。
私たちの運営の現実はとても地味で、地道です。このような日々の積み重ねで、オセロニアンの皆さんにお届けするサービスを生んでいます。そんな運営の方法を少しずつ皆さんにお届けしていく、そうして今まで以上に透明性が高いゲーム運営になること。それが、オセロニアンのみなさんの安心感に繋がり、遊び続けていただく理由になれたら……という思いを込めて、公開させていただきました。
私たちはオセロニアンの皆さんが少しでも笑顔になっていただくことを第一に、今後もより一層チーム一丸となって駆け抜けていく所存です!精一杯精進しますので、どうぞよろしくお願いいたします。
広報担当 こりん
〈次回の配信予定日:2020年11月12日(木)〉