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大学4年の夏、就職を前に一人旅に挑戦|勇気を出して自分の殻を破る旅【おてつびとインタビューVol.38】

今回は「学生のうちに一人で新たな地域に飛び込む経験をしたい!」と、大学4年生の夏におてつたびに参加した菅みのりさんにお話を伺いました。


現在は何をしていますか?

社会人2年目で、結婚式のカメラマンをしています。
もともと地元の神奈川が大好きで、就職も地元でしようと考えていたのですが、たまたま今の会社に出会い、とても魅力的に感じて入社を決めました。全国転勤のある会社で、今は兵庫県神戸市で、一人暮らしをしながらウエディングのお仕事に勤めています。

菅みのりさん(結婚式場専属カメラマン)

おてつたびを利用したきっかけは?

昔よくリゾートバイトをやっていた母が「いろんな土地で働ける”おてつたび”というサービスがあるみたいよ!」と教えてくれました。
ちょうど就職が決まったタイミングで、翌春には転勤して一人暮らしを始めることが決まっていました。これまで地元を出たことはなかったし、もともと一人で何かをすることは得意ではなくて、少し不安に感じていたんです。
でも、これを機に勇気を出して一人で全国の地域に飛び込んだら、その不安がほぐれるかなと思って。それで、おてつたびに挑戦することに決めました。

初めてのおてつたびはどこでしたか?

和歌山県白浜町の「ホステルのアサ」に行きました。
バイトや大学の予定でスケジュールが詰まっているタイプだったのですが、早めに募集を出してくださっていたので、応募しやすかったんです。
あとは、綺麗で素敵なところだなと直感で惹かれました。

お仕事は、客室の清掃や、リノベーションのお手伝いで、バックヤードの壁紙を剥がしてペンキを塗るような、大工さんみたいな作業もしました。

バックヤードの壁紙を剥がしてペンキを塗る

それ以外の時間は、オーナーのアサさんが、ホステルの方の他にも周りの施設の方と繋がりを作ってくれました。スタッフの方が近所のチョコレート屋さんの店長さんと仲良しで、私たちもしょっちゅう遊びに行っては、一緒に花火をしたり、ご飯を食べたりしました。

若い人が珍しいようで、街を歩いているだけでも話しかけられますし、訪れる店々で「どこで何しに来たの?」と聞かれ、アサさんのところでお手伝いをしていると答えると「あそこね!」と話が通じる。そうやって人との繋がりが強く、みんなが知り合いで、誰もがフランクに繋がってくれるところが白浜の魅力だと感じました。

街のバーで地元の人と仲良くなった

おてつたびに行くことに不安はなかったですか?

学生のうちに新しいことにチャレンジするハードルを下げておきたい!という気持ちもあって申し込んだので、せっかく行くなら挑戦してみよう!という気持ちが強かったです。やったことがないことすぎて、何が起こるかも分からないので、ワクワクしてましたね。

一緒に参加する人のことも、10日間を同じ部屋で過ごすことになる相手ですが、行くまでは性別や年齢も分からない状態でした。アサさんに事前に聞いてもよかったのですが、あえて聞かずに楽しみにしていました。

もう一人のおてつびとは、どんな方でしたか?

相方は年齢が一つ下のなっちゃんという女の子でした。

おてつたびの初日、なっちゃんは夜の到着だったので、私は昼間は一人でアサさんに自転車を借りて、18キロ走って白浜を一周したんです(笑)
その日の夜、初めて会ったなっちゃんにその話をしたら、なっちゃんもバスケをしていたゴリゴリのスポーツマンだったので、すぐに意気投合しました。

仕事が終わると二人でスーパーに買い物に行き、キッチンで一緒に料理をしたり、部屋の温度を少し高めに設定してサウナっぽくして、キツめの筋トレや90分のダンスをしたりして、あとはアサさんの大浴場で温泉に入って気持ちよくスパッと寝る。

なっちゃんと過ごした白浜での日々は人生の中で一番キラキラしていていました。初めての場所、初めてのお仕事、健康的な生活、綺麗な景色、美味しい食事……。
これまでも「この出来事があって楽しかった」という瞬間でのキラキラはありましたが、こんなに10日間の全部が輝いていたのは初めてでしたね。

こんな出会いがあるんだ、と思いました
なっちゃんと出会うことができて本当によかったです。

なっちゃんと仲良く自炊
休みの日は2人で白浜の海へ!

おてつたびの魅力はどんなところ?

いっぱいあるのですが、行く先に目的を作れるというのがおてつたびの魅力の一つかなと思います。
もともと一人旅に縁がなかったのは、一人で旅行に行ってもやることがないと思ってしまうからでした。一人で観光地に行って何かを見るよりは、誰かと何かをすることが好きなタイプなんです。
その点、おてつたびでは行く先でお仕事があるので、手持ち無沙汰にならずに済みますし、やったことがないことを経験できるのも楽しそうだなって。
仕事をして、人から「ありがとう」と言ってもらえるのも純粋に嬉しかったです。

それから、お手伝いを通して出会うことで、現地の方と深く関われると思いました。

実は、社会人になってからプライベートでホステルのアサを再訪しました。おてつたびの最終日になっちゃんと「絶対戻って来ようね!」と話していたので、いつかはと思っていましたが、たまたま私の転勤先が同じ関西の神戸になったので、お世話になった方々に会いに行こう!と二人で予定を合わせました。

アサさんに一泊する旅程で、スタッフの方々やチョコレート屋さんの店長さんとご飯に行ったりして、1年ぶりに会って話すことができました。白浜には24時間も滞在できなかったのですが、とても楽しかったです。

1年ぶりの再会

中でも嬉しかったのは、清掃員の方たちが、会った瞬間に名前で呼んで「久しぶり!」と声をかけてくださったことです。おまけに「背が高くなった?」とヒールを履いていることに気づいてくれて。10日間参加しただけなのに、そんな小さなことまで覚えていてくれたんだ!とすごく嬉しかったです。

今でも一人旅をするなら、おてつたびでお仕事をしながら行きたいなと思います。

お仕事が休みの日にバイクを借りてツーリング

おてつたびを楽しむコツはありますか?

知り合いと行くと結局その子とばかり過ごしてしまうと思い、応募するときには友達を誘わないようにしていました。あえて一人で行くことで、いろんな年代・経歴の人とお話ができると思ったんです。
他の人も一人で参加している方が多いので、きっとどこか心細いのはみんな同じじゃないかと思います。でも、ほとんどの人が私と同じで「人と関わりたい!」という想いでおてつたびに参加しているんじゃないかと思い、その安心感もあって積極的に話しかけていました。

初対面だったけど、こんなに仲良くなれた!

おてつたびに行きたいと思っている人に一言

私自身一人で何かをすることが苦手だったので、おてつたびをやってみたいけど一歩踏み出せない、という人の気持ちもわかります。
そんな私でも、経験してみて「本当にやってよかった!」と思いました。
おてつたびがきっかけになって、全国どこでも楽しいな、知らない土地の人と話すのも楽しいなと感じるようになったんです。以前あった転勤への不安も、すっかり克服することができました。

おてつたびは、全国に知り合いや友達ができるところも素敵ですし、何より「自分一人でできた!」という自信になります
おてつたびを経験してから、地元の海の家でバイトをしてみたり、以前の自分では考えもしなかったことにも挑戦できるようになりました。

ちょっとでも興味があるなら、ぜひ挑戦してみてほしいと思います!

🌊菅みのりさんが参加した おてつたび先

📷菅みのりさんのInstagram

【取材:おてつたび広報 園田、執筆:柴山颯志(おてつたびライター)】


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