発酵に魅せられて見つけた自分の人生
発酵食との出会い
もともと食べることが大好き。そこに健康オタクな気質も重なって、食べるものには結構こだわっていたんです。子どもが生まれてからはさらにこだわるようになり、グルテンフリーや糖質制限などいろいろ勉強してみました。その中で、人間の健康のキーワードは「腸内環境」で、腸内環境を整えるに は発酵食品がすごくいいと知り、前から興味があった味噌づくり教室に参加しました。これが発酵食と の出会いです。
当時は2番目の子どもが生まれたばかりで全然時間がなかったのですが、旦那に相談したら「い いじゃん。やりたいことやってみなよ。」と言ってもらえて。その言葉が背中を押してくれました。
教室では、知識も経験も豊富な先生が、普通の発酵教室では教えてもらえないような奥深いとこ ろまで教えてくださり、もっともっと知りたい!と発酵食にどんどんのめり込んでいきました。
実は超簡単!「発酵食」は時短料理の必須アイテム
発酵食に出会って一番変わったのは、料理に対する考え方。実はわたし、家事の中で料理が一番 好きじゃなかったんです。とにかくめんどくさいし、簡単に早く美味しくつくることが最優先。そ れが、発酵食を取り入れることで叶ったんです!発酵調味料を常備しておけば、加えて炒めたり和えたりと、簡単な調理でも美味しくできる。野菜やお肉を 調味料に浸けておくと味が染み込んで、焼くだけでも十分美味しく、おまけに体にもいい。
発酵食って手間暇かかるイメージあるじゃないですか?でも実際は、材料を揃えて混ぜるだけ。菌の活動を待たなきゃいけないので完成までに時間はかかるのですが、家事の合間に作れるし、とっても簡単。生徒さんたちも「料理が楽になりました!」とおっしゃる方が多いんです。
発酵教室「ななどころ」で伝えたいこと
わたしの教室では、ただ発酵食の作り方を教えるだけじゃなくて、発酵とは何かというところから、発酵食を語る上で欠かせない菌の活動のことなど、理論も実践も楽しみながら学んでもらいます。わたしたちは菌に生かされているんですよね。菌の世界を知ることでこれまでの常識が覆って、目から鱗の連続だと思います。それに、発酵は日本人の生活と共にあった食文化でもあるので、日本の凄さを知ることにも繋がって面白いと思います。
あとは、生徒さんの気持ちが軽く、前向きになってもらえたらなと思っています。というのは、 菌たちにはわたしたちの状態が伝わっちゃうみたいなんです。例えば、気持ちに余裕無く、せ かせかしながらつくったらうまくいかない。「美味しくなってね」「可愛いね」「ありがと う」と菌たちに話しかけながら心を込めてつくると、菌たちの活動も活発になって、美味しくで きるんです。自分の気をよくしておくこと。これも大切なことです。
子供たちの世代にまで届けたい発酵の力
朝ごはんはパンと牛乳スタイルのご家庭も増えていますよね。でも本来は、ご飯に納豆やお味噌汁といった昔ながらの和食が日本人の体には合っていて、健康で丈夫な体をつくってくれると思うんです。子供たち世代にも発酵食や和食のパワーを知ってほしいし、そのために、もっとお母さん世代にも簡単に美味しく料理ができちゃう発酵食の魅力を伝えていきたいです。
また、わたしは旅をすることが好きなので、いつか世界中を旅しながら発酵食教室をしてみたいなあと思っています。発酵食の素晴らしさを伝えたいし、日本の素晴らしさも伝えたいです。
子どもに依存しない。自分の人生を生きること。
発酵食に出会うまでは自分のやりたいことが全然見つからなくて、将来子どもたちが巣立ったらわたし何すればいいんだろう?ってぼんやり悩んでいたんです。そんな時に、ある人から「子どもに依存してる。自分の人生考えた方がいいよ。」と言われたことをきっかけに、自分のやりたい ことを探しはじめて、発酵食と繋がりました。
自分の人生を想像するようになったからこそ、子どもに干渉しすぎないということも意識するようになりました。自分のことは自分で決めさせるし、子どもの意見もしっかり聞く。親の意見が絶対ではなく、おかしいと思ったら「お母さんそれおかしいよ」って言える、そんな関係性 でいたいなと思います。子どもの成長はもちろん楽しみですが、自分の人生もすごく楽しみです。
〈編集後記〉
お母さんである前に、一人の人間。自分の人生に夢中になり進んでいるななほさん、とても輝いていました。いつか大好きなタイで教室を開くことがとても待ち遠しいです。忙しいママを救う発酵食品、ぜひ皆さんにもその魅力を知っていただきたいです!
▼ななほさんのSNSはこちらhttps://www.instagram.com/nanadocoro_/
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