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#デザイン
このnoteで目指すもの
太田幸夫 略歴
デザイナー。1939年、愛知県生まれ。多摩美術大学卒。同研究科およびイタリア国立美術学院修了。東京造形大学、ピクトリアル研究所などを経て、多摩美術大学元教授、日本サイン学会元会長。著書に国際本『ピクトグラム〔絵文字〕デザイン』(柏書房)、『サイン・コミュニケーション』(全2巻・共編著・柏美術出版)、『コミュニケーションデザイン』(全5巻・共編著・遊子館)など。非常口サインの国際規格
オリンピックのピクトグラム
1964年の東京オリンピックで世界の歴史上初めて、国際行事における絵文字の案内サインが整いました。デザイン界の法皇と謳われたデザイン評論家勝見勝のディレクションとそのデザイン制作に協力した若い日本のデザイナー軍団10余名の業績です。施設案内用ピクトグラムは迎賓館での共同制作だったので、デザインの制作者と利用者の立場を兼ねることができました。その結果、統一感は希薄ながら、客観性と理解のしやすさを特徴
もっとみるピクトグラム(絵文字)
ここでは、「人とものと情報」を円滑に関係づける「インターフェース(媒体)」を取り上げます。マン・パーソン・インターフェースは、人と人の関係を取り持つ伝達媒体。マン・マシン・インターフェースは、人と機器類の関係を取り持つ伝達媒体。マン・スペース・インターフェースは、人と環境の意味を取り持つ伝達媒体の合計3つです。最後のスペースは、物理的環境だけでなく、情報空間の広がりまでも意味するものと思ってくださ
もっとみる多様な話題にご期待を
このブログでは、多くの話題を取り上げます。非常口サイン、LoCoS(絵ことば)、絵文字、ピクトグラム、サイン、サイン植栽、歯根治療法、薬の正しい服用法、慶應義塾幼稚舎、多摩美術大学、英語版映画「日本の家紋」、避難誘導サイントータルシステム(認識編と実践編の2冊)、コミュニケーションデザイン、ISO国際標準化機構、国際専門誌『グラフィックデザイン』、デザイン界の法皇・勝見勝、東京造形大学、目で見るこ
もっとみる歩んで来たデザインの道
多摩美術大学に入学してデザインの道を歩み始めた結果、早速、二つの幸せな出逢いがありました。一つは日本画出身でグラフックデザイン界のパイオニア、杉浦非水先生から「便化」と呼ぶ形の単純化と形象化を学んだこと。和服の柄も家紋の形も、日本画の基礎画法である“便化”(べんか)の手法でデザインする。それが「意匠」です。太田が160番台で1960年代に入会した日本デザイン学会は現在、2000名規模の全国組織に成
もっとみる私の進路:デザインの原点
デザインを学ぶ私のルーツは、生まれた実家の呉服商にありました。高3の進路指導の時、「意匠など、どうだろうか」と声をかけてくださった物理担当でクラス担任の村瀬先生(後の校長先生)は、私の生家が呉服店であったことをご存知だったのです。意匠の意味がデザインとわかった瞬間、例えようもない大きな喜びでした。
赤子の時から和服の豊富な色と柄に幾重にも囲まれて、絵本の代わりに紋帖を手にするしかない環境でした。