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話すことはうまくなくていい


柿内尚文さんの「バナナの魅力を100文字で伝えてください」を読みました。

伝え方について書かれた本です。


その中で印象的だった、柿内さん自身のエピソードをご紹介します。


柿内さんが聴講した講演会。

講師はすらすらとしゃべるのに、言葉があまり入ってこなかったそうです。

「話がうまいと言う事と話が伝わるは別物。話が上手くならなくてもいいんじゃないでしょうか。」とおっしゃっています。

私自身もこれに通ずる経験があって、この話がストンと腑に落ちました。


私の場合は逆パターン。

オンラインで「大人が知っておくべき性の知識」についての講座を受講したときのこと。若者の心身の健康を守るために、大人が何を知っておくべきかがテーマ。

この講座では、講師の方は話が途中で前後したりと、決して話すのがスムーズではありませんでした。

それでも彼女は「一生懸命教えてくれる」という感じで、彼女が「若者たちが健康でハッピーでいてほしい」という思いがしっかりと伝わってきました。

もちろん彼女のそれまでの研究により講義の内容が充実していたこともありますが、彼女の伝え方がより「伝わる」伝え方だったというのが大きいと思います。

おそらく同じ内容の講義を彼女以外の人がやったら、こんなに伝わってこなかったんじゃないかなと思うほどです。

わざわざ申し込んで講座を受けてよかったなと思えました。

それと同時に、話し方が上手くなくてもこんなに伝わるんだなと、妙に関心したことも覚えています。


私はもともと話すことに苦手意識を持っています。

でも柿内さんの言うように、また私が体験したように「うまく話すこと」と「ちゃんと伝わること」はイコールではありません。

それを知ると話すことが苦手でもちょっと勇気が出ます。

何かを伝えようとするとき、うまく伝えられるかな、と不安になったときは、このことを思い出したいと思います。

具体的な伝え方のコツは本を読んでください笑。

それでは。

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