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いろいろあるから人生楽しい 楽しく生きる vol.16 ~ 2度目の奇跡の出逢い ~

復学するために、熊本へ戻り、今の時点で何も不自由することない生活が送れるようになった。

復学に当たり、髪を切りに行こうと、熊本市内のずっと通っている美容室へ。

事故に遭い、脚を切断したことを聞いていたとのことで、復帰にすごく喜んでくれた。

髪を切り終え、シャワー通りを歩いていた時、
車道を挟んだ反対側の車いすの男性と目が合った。

その瞬間、
車いすの男性は、
凄いスピードで車いすを漕ぎ、反対側にいた私のもとへ、

そして、一言目に

男:「すいません。義足ですか?」
私:「・・・はい」
  (正直、いきなり一言目に義足ですか?にはびっくりした)
男:「車いすバスケに興味ないですか?」
私:「ないことはないですが・・・」
男:「何歳ですか?」
私:「24歳です。」
男:「車いすバスケの練習にきてみらん?」
  (歳がしたと分かった途端のため口よ)
私:「興味ないことはないですが・・・」
男:「連絡先交換しよう。一回練習来てみて」

その日、連絡交換をし、別れた。

それから1週間、色々考えたなー。

なんか、それまでの障害者スポーツのイメージって
障害を負って、それしかできない人がやるスポーツのイメージ
があって、雰囲気も暗いイメージがあった。

俺なんかが、行っていいんだろうか?と考えたが、

あの日、あの時、あの場所にいないと出会わなかったであろうと考えれば、
これも何かの縁だと思い、連絡してみることに。(小田和正やね)

私:「先日、シャワー通りであったものです。」
男:「あー練習来る?」
私:「見学だけ、したいと思い・・・」
男:「オッケー。火曜日、木曜日の19時から
   身体障害者福祉センターで練習してるから来て」
私:「わかりました。見学だけさせて頂きます。
   よろしくお願いします」

その週に練習を見学に行った。

見学だけと伝えていたのに、私用の車いすバスケ用の車いすが一台おいてあり、
「せっかくやけん。乗ってみてん」

えー!見学だけの予定だったのにと思いながらも、乗ってみた。

私をバスケに勧誘した方から、ボールを渡され、
「俺にパス出してみて」

シュパッ!

その方は、「やべー、すげー。俺なんかバスケ始めて、パス出せるようになるまで3か月かかったけん」

次、ゴール下からシュート打ってみてん。

シュパッ!

その方は、「やべー!すげー。俺なんかバスケ始めて、シュートが入るようになるまで、半年いじょうかかったけん」

もしかして、俺って才能あんじゃない!!!

すぐに、調子に乗る私は、
「やります。バスケやります」
入部した。

車いすバスケ

この時は、車いすバスケの知識が全くなくて知らなかったんですが、
車いすバスケには障害に応じて持ち点というものがあり、
1番障害の重い方が、1.0点~1番障害の軽い方が、4.5点

私を誘ってくれた方は、腹筋・背筋が効かない、一番重度の1.0点の方で、
私は、一側大腿切断の4.0点と知ることになる。

サントリーさんの説明動画がわかりやすいので、リンクを貼っておきます。

そりゃーパス出すのに何か月もかかるわ!
そりゃーシュートはいるのにも何か月もかかるわ!

何も知らずに調子に乗ってしまった私が悪いのですが・・・

後に、バスケに誘ってくれた方が、普段は熊本市内に買い物に出ることは、全くないことを知る。
その日は、たまたま、パソコンが壊れてしまったから、新しいものを買おうとしないに来たタイミングだったらしい・・・

私が、就職する際に、北九州に帰らず、熊本に残ったのも、
その方に、「しょーたと一緒にバスケがしたい」という言葉で、
熊本で就職することになった。

のに、今その方は、大分に引っ越しました。
「なんでやねん!」

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