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忘れない日 人生いろいろあるから 楽しく生きる

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右大腿義足×作業療法士×シーティング・コンサルタント×起業家×PTA会長×3児の父親のロボとーちゃんです。交通事故により、右脚を失いましたが、奇跡の出会いによって、唯一無二の存在…
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#生きがい

いろいろあるから人生楽しい 楽しく生きる vol.30  ~シーティングとの出会い インプットからアウトプットへ~

2013年12月職場からの出張命令で東京に研修に行ってから、東京の楽しさと全国からセラピストが集まる刺激から、『東京で色んなセラピストが来る研修無いかな?』という目的で、ネットをウロチョロしていた。 そこで、私の目に留まったのが『日本シーティングコンサルタント協会の研修だった』 https://seating-consultants.org/ シーティングの基礎研修が2014年3月に東京で2日間あるだとー。 と思ったら、職場に出張願いを書いていた。 その当時、自ら「

いろいろあるから人生楽しい 楽しく生きる vol.29 ~ 仕事観を変える出来事 ~

老健に勤め始めて5年が経過した頃、セラピスト対象の老健の研修会に参加を命じられ、東京へ研修に行くことになった。 私の中では、遊びに行けるぜー。の方が強かった。 研修は、2日間、200名の参加だったと思う。 初日は、座学。 ただただ、座って聞くだけの一日。 2日目は、入所リハグループ、通所リハグループ、短期入所療養介護グループ(ショートステイ)の3つのグループに分かれ各グループ6名程度で構成され、テーマに対してのディスカッション。 私は、通所リハに申し込んでいたのだが、な

いろいろあるから人生楽しい 楽しく生きる vol.28 ~ 生活期へ就職 ~

保育園を退職後、介護老人保健施設で働くことになった。正直、この時は、高齢者領域いわゆる生活期のリハビリに対して興味はなかったと言っていい。 なので、生活期で何がやりたいとか、何を学びたいとかはなかった。ただ就職を決めた理由としては、施設見学に行った際に、「仕事が一番じゃないから」「家族あっての仕事だから」と言われたことにひかれたと思う。 介護老人保健施設に就職して、はじめは、リハビリが全く面白くなかった。 考えられる理由としては、 ①生活期のリハビリに興味がなかった。 ②

いろいろあるから人生楽しい 楽しく生きる vol.19 ~ 実習1期目:生きる希望

5月ゴールデンウィーク明けから、8週間の1期目の実習が始まった。 一人暮らしのアパートから遠い実習先だったため、レオパレス暮らし。 当時のレオパレスの電気って妙にオレンジ色だったので、暖色系の明かりって、リラックス効果があると聞いたことがあり、レポートをするのには向かないと思う。 一期目は、療養型の病院での実習。 実習初日って、緊張するんですよね。 実習初日はスーツで出勤してたので、それも嫌だった。 だから、作業療法士になって実習生を受け持つときは、事前に私服でいいよー

忘れもしない日 ~人生のターニングポイントvol.14~ 家に帰ったはいいが・・・

5月末無事に退院をし、家に帰ることが出来た。 専門学校は9月の後期の開始から復帰できそうだ。 復学までの間、週2回外来でリハビリを受けることになった。 当時の義足は、吸着式ソケットだったため、サテンの布を脚に巻いて、脚を義足に入れて、バルブから布を抜きながら脚を義足に吸着させるものだった。 ちょうど履き方を解説している動画を見つけたのでリンクを貼っておきます。 動画で見ると簡単に履いていますが、慣れていないと、めちゃくちゃ苦労した。 初めての義足で、どれくらいの締め

忘れもしない日 ~人生のターニングポイントvol.13~ 退院 決別

一番若く、入院者の後輩の位置を守ってきましたが、 いつのまにか一緒の時期に入院していた、 おっちゃんやおばちゃんは、 皆退院し、 私が一番入院期間が長い、最長老になっていた。 病棟看護師はもちろん、売店のおばちゃんやレストランのおばちゃんたちとも仲良くなっていて、居心地は良かった。 そんな私も、ようやく5月末に退院することになった。 まだ、杖を使えば転倒の心配がなく歩けるレベル。 もちろん退院した後も週に2回、外来でリハビリに通い、歩行練習。 事故をおこした、友人には

忘れもしない日 ~人生のターニングポイントvol.12~ 自分の力で熊本に行きたい②

4月半ば、障がい者手帳を申請していたので、市役所に手帳をもらいに。 ※障がい者手帳の写真です。  更新がないから、若い時のままなんです。 役所の方から手帳を受け取る際に説明を受けた。 高速道路が半額になることやバスが100円で乗れる(半額だったかも?)など。 その際に、 「バスに乗る際などに手帳を見せるのは嫌かもしれないけど、見せることで安くなるから利用してください」 と言われましたが、役所から病院への帰りのバスで、速攻使いましたけど・・・ 役所の方は、気を使われて言

忘れもしない日 ~人生のターニングポイントvol.10~ リハビリ② 平行棒の外へ

2月18日 『義足をつけてのリハビリ2日目。 なんとなく歩きのコツはつかめた』 と日記に書いているが、 この後、平行棒の外が大海原だということに気づく。 義足歩行練習は、切断してから早期に始める方が良い。 理由は、幻視(足があるような感覚があること)があるから、 歩く感覚が残っているうちに練習することが歩行獲得に繋がりやすいためである。 私も、右脚がある感覚はあるが、 脚がぐちゃぐちゃになってから、切断するまでに時間が空いてしまったこともあり、 幻視はあるが、どちらかと

忘れもしない日 ~人生のターニングポイントvol.9~ リハビリ①

切断して、まず、病棟内でのリハビリが開始されました。 通常であれば、下肢の障害に対しては、理学療法士さんが介入するのですが、 私の場合は、 義足の作業療法士の先生が担当として関わってくれました。私は、切断した当時、知識不足もあり、色々なことが出来なくったと思っていました。 特に車の運転です。 私が子どもの頃、家族で遠出をした際、父と母が交代で運転している姿に憧れを持っていました。 私も結婚したら、妻と運転を代わりながら遠出したいと思っていました。 でも、それが出

忘れもしない日~人生のターニングポイントvol.8~ 生きがい

2月12日(木) この日の日記には、 今日は、10時~12時までリハだった。 2時間のリハ、きついが、早く復帰するためには、やるしかない。 今がチャンスの時だから、やるしかない。 午後から、親友が来てくれた。 親友が車いすを車に積んでくれ、外に連れ出してくれた。 ラーメンを食べに行った。 何気ない日常がすごく新鮮に感じる。外出できることとリハビリに生きがいを感じる。 今思えば、リハビリを何のためにするのか、誰のためにするのかという目標が明確になってきていたのだと思い