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起業はツラいよ日記 #13

先週の日曜日、ゆりかもめ「流通センター駅」を降りて目の前の東京流通センター(通称TRC)で開催された文学フリマに初めて参加してきました。

設営時でこの人の多さ。
ブース設営の最適解が見つかっていないので探り探りです。

なんか、会場の広さと人の多さに圧倒されてしまい、「正直売れるのだろうか」と終始ビビっておりました。案の定、イベント開始から2〜3時間は1冊も売れず、前日に妻と子どもに「100冊くらい持っていかないと足りないかな?」なんて余裕を見せていたのが情けなるくらい、独り椅子に座ってボーッと周囲の様子を見ていました。1冊、また1冊と売れていく他ブースを恨めしく見やりながら、早く帰りたいとばかり思っていました。

究極に弱気になっていたわたしは、もはや多額の資金を投入して印刷した本誌が無駄に終わってしまうと本当に追い込まれました。もう40歳のおじさんなのに。

そして、ようやく1冊売れた。大げさでも何でもなく、本当に泣きそうでした。買ってくれたお客様が神様のように見えたんです。

弊誌を購入してくれて、しかもSNSにアップしてくれた方を見つけた時には本当に嬉しかった。このツイートは宝物にしたい。

色々調べてみると、イベント開催前から予約注文で完売だとか、持ってきた分を全て売り切っただの、景気の良い話ばかりが目について、耳に聞こえてしまい、「あれ?売れてないのウチだけ?」と終始鬱々としていましたが、そもそも初出店で事前のプロモーションもしていないし、設立したばかりの知名度も無い"ひとり出版社”が歴史ある文学フリマで戦おうというのです。そう簡単に人様からお金を頂けるわけがないですよ。

これからが出版社としての商売の本番。しっかり初版で刷った分を売り切って、次の号の制作費を捻出しなければ。是非、買ってください。


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