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アプリで出会った男①占い好きのミッキーマウス

私、30歳独身彼氏なし。
20代は完全に仕事と趣味に時間を捧げてきていて、
「彼氏が欲しい」と言いながらも、
寂しいと思える暇さえなかった。


なんてカッコつけてるけど、
いやいやいや。普通に寂しいっしょ。
普通に彼氏欲しいでしょ。


そんなこんなでリアルに約4年ほど。
アプリを使って、いろんな殿方と会ってきました。


もう時効でしょ、とも思う人たちがいらっしゃいますので、
思い出に記しておこうかなと思います。


①ミッキーマウス男 
(自称)大手商社勤め 30代


新しいアプリに登録をしたばかりの頃、
最初にマッチングをした殿方です。


メッセージを何通か交わして、とにかく行動派な人なのか
一番最初に「LINE聞いていいですか?」「お会いできますか?」と。

気は向かなかったけど、久しぶりにアプリの人と会うので
誘われるがままにOKしました。


もちろん、別にここまでは何も問題がなくて、
日程を合わせて飲みにいきましょうと言われれば喜んで行ったし、
電話もしたいですと言われたのでいつでもいいです、と返事をしていました。

ただ、この方、この後の行動がちょっと・・・

LINEを聞かれてすぐに「いきなりですが夜カフェしませんか?」と。

よ、夜カフェとは。
(今まではだいたい食事にいきましょう、のパターンだったので驚いた)

ま、それはいいとしても、誘われたのは午後2時頃。
聞き方として、「もしかして今日か?」と思ったので、
「もしかして今日ですか?」と聞き返すと、返事が3時間ほどなし。
時刻はすでに午後5時・・・

自分から聞いておいて返事ないってなんじゃい。
しかも今日っぽいし、それならお化粧とか色々しなきゃいけないし。
早く返事をよこさんか。

そして時刻が午後5時30分頃になった時ようやく返事が来ました。

「そうです笑」


私の心の中
「笑って何?笑って。」

何にも笑い要素ないし、なんならこっちの休日をソワソワさせて
今日今から準備して街に出てこいっていうのかこの人は。
化粧も髪も整えてないしもう無理。普通に無理。
当然お断り。

するとその後。

「じゃあ電話できる?」

私の心の中
「だから一体何月何日何時の予定で言ってるんだよ地球が何回転した時だよ!!」

ただ、私もそんなに強気で出られる女ではないので
大丈夫ですよーと。
すると、「じゃ今晩23時頃にかけます」とのこと。
おせーなおい。明日仕事だよ。

なんて文句ばかり言っていられないので、一応電話はしました。
すると、意外と住んでいる場所が近いことがわかり、
「じゃ明日とか、夜カフェできます?」

急だな、おい!!


その時点で「あたしこういう人苦手かも・・無理やり自分のペースに引き込もうとしているというかその時点で私のこと見下しているよね・・・」なんて思ったんだけど、
何せそのアプリで初めて誘ってくれた人だし、
「物は試しだ!!」ということでOKしました。


で。当日。

カフェの前に集合。
「今晩は、○○さんですか?」
「はい、そうです〜」

そんなアプリ活動勢ならいいなれた言葉を互いに放ち、
初めて対面となりました。


最初の印象は
「おお、ちっさい!!!」

そう、私自身は結構身長がある方なのに対して、
彼がとにかくサイズが小さかった・・・
いや、アプリの時点で小さいことはわかっていたんだけど、
想像以上に「小さい」。
でも、「カフェ好きで結構知っているから行こうよ!」
とかなりリードしてくれるタイプで、
それは嬉しかった。

んだけど。
それより気にかかったのが、


「何そのミッキーマウスーーーーーーーーー!!!!!」


いや、びっくりしました。
彼が着用していたのが、真っ黒な生地に、
真っ白なミッキーのシルエットが描かれたモケモケのパーカー。

それ自体はとっても可愛いんですが、
明らかにそれ「ディズニーランドだから着てもいいやつ・・・」
というか、別に街中で着てもいいんだけど、
なんか変!!ファッションが変!!!てか、パジャマ!!


聞けばリモートワークが多く私服で街中を歩いていることが多いとのことで、
平日でもほとんどパーカーで過ごしているらしい。
それにしてもその格好はパジャマすぎるのでは。


とはいえいきなりそんなド直球に失礼なことも言えないので、
とりあえずはカフェに移動。
で、いろいろ話をしたんだけど、
もう目の前にミッキーマウスがいるとしか思えなくて・・・
会話がほとんど頭に入ってこなかった。


「そろそろ落ち着きたいので、長いスパンで付き合える人を探している」
「今の仕事が落ち着いたら、転職をしたいと思っている」

何だか断片的にしか覚えていないのですが
考えとしてはご立派な方で、会話も弾ませてくださるし、
「笑顔がいいと思った」「今度一緒に食事も」と、誘ってくれて。
とてもいい方でした。

ただプロフィールにあった
「大手商社勤め」というのは多分見栄を張ったのだな、という感じではありましたが;

でもそんな素敵(?)な会話の中でも唯一覚えているやりとりがあります。
それが

「俺、占いできるんだよね」

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ものすごいドヤ顔で言われて、ものすごく困りました。
話を聞けば、昔人とのコミュニケーションに困った時に、
何か会話のつてになるような特技が欲しいなあということで、
占いを習い始めたとのこと。(なんでやねん)


そしてそこからの会話が・・・
「知り合いの占い師のイベントに行っている。今度一緒に行かないか?」
「俺が占ってあげるよ、今度」
「占いって面白いよね、信じても信じなくてもいいけど、気分転換にはなるし、女子、好きっしょ」
「実は今の会社も面接で占いやったら珍しがられて通ったんだよね」


・・・・


・・・・・・・あ、怪しー!!!!!!


てか、面接で占いやって通す企業ってなんなん!!!!
女子は占いが好きってその固定観念なんなん!!!!きも!!!(あ、言っちゃった)


もうそこから占い好きのミッキーマウスがしゃべる話が
何も耳に入ってこなくなってしまって
「早く帰りたい」「眠い」「ヨイショすんの疲れた」モード。


ただあちらはテンションが上がってしまってロックオン状態。
無理無理無理、てか占いって。占いって。
現実見ようぜ。(占いに一切興味ない人)


しつこくお誘いしてくるものだから、
「しばらくは無理なのでまたこちらから連絡します」と言って、
無理やりお別れしました。

ちなみに隣には現役女子高生たちがたむろしていたので
私はものすごく恥ずかしかったです。
多分あれは完全に、アプリで出会ったけどマッチしなかった男女とバレバレだったでしょう。


その後のLINE
「これからお互いをゆっくり知っていきたいと思っている」
「また会えたら嬉しい」


その気持ちはありがたいけど・・・・


ごめんなさい。
占い好きのミッキーマウスは合わなかった。


かくして、私のアプリ活動は無残に終わってしまいました。


疲れた心は、今夜のW杯でジョングクを見て癒します。

グガぁあああああああああああ愛してるよ!!!


2缶ビール飲んでます!アウト!!!

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