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テスラのサイドミラーとジオングの脚の秘密

テスラが日本に来て間もないころ、試乗したことがある。サイドミラーで見える画が、室内のモニターで見えるのだ、これに驚き、「サイドミラーいらんな」と話したら、「サイドミラーはもういらないんです、法律でサイドミラーがつけなきゃならないのでつけているんです、なくてもいいんですよ!」まるで、「ジオングの脚」やなと話したら、「まさにそうです!」と営業マンは答えていた。

ジオングの脚問題

40代、50代はガンダム世代のおじさん、おばあさんが多いからよくわかるだろうと思う。

当時(小学生)私は、「ジオング」が好きですが、周りからは「足がないから」立てないとバカにされるも、足がない不完全さがなんとなく好きだった覚えがある。

ジオングの足とは

元ネタは『機動戦士ガンダム』第42話「宇宙要塞ア・バオア・クー」における、ジオングを前にしたシャア・アズナブル(CV:池田秀一)とジオン軍整備兵(CV:二又一成)の会話。
(以下、「」はシャア、『』は整備兵のセリフ。初出のTVアニメ版に準拠)

『80%!? 冗談じゃありません! 現状で、ジオングの性能は100%出せます!』

 「足は付いていない」

あんなの飾りです! 偉い人にはそれがわからんのですよ

 「使い方はさっきの説明で分かるが、サイコミュな、私に使えるか?」

『大佐のニュータイプの能力は未知数です。保証できるわけありません』

 「はっきり言う。気に入らんな」

『どうも。 気休めかもしれませんが、大佐ならうまくやれますよ!』

 「ありがとう。信じよう」

ライバルアムロ・レイの乗るガンダムとの決戦を前に、シャアが与えられた新型モビルスーツ・ジオングは、サイコミュ兵器を搭載したニュータイプ専用の新鋭機である。しかしサイコミュの小型化が難航し機体は大型化、さらに開発の遅延により脚部が取り付けられていない「完成度80%」の状態でぶっつけ本番の出撃に臨まざるを得ず、シャアも不安を感じていた。

そんなシャアが、現場組の整備兵と、出撃直前に機体の状態について会話するシーンである。

pixiv百科事典より

勝手な解釈だが、

「ジオングの脚」とは
100%の製品であるのにも関わらず、固定観念バイアスや見た目が映えないなど、外部からは80%という過小評価を受けやすい製品の問題

エンジニアは忖度しない

エンジニアは、将校である上役に「惜しげもなくずけずけと忖度なし」で話をしています。が今はどうでしょうか?最近、多いのは「大手自動車メーカーの不正問題です」この話の逆パターンだと私は思うのです。
エンジニア:「80%しか強度がありませんが…」
偉い人:「100%にしておきな、80も100も変わらんだろう」
上司に楯突くと、自分の身が危うい…エンジニアが忖度したために起きた事件とも言えます
現場(エンジニア)の意見を聞き、話を聞いた上司が不快でもきちんと対応する。そんなが学べます

足がないと映えない、カッコ良くない!

100%の性能が出せるのに足がない為過小評価されてしまう、ジオングですが、世のかなにはこの世な事がたくさんあります、「性能は高いがデザインが…」「見た目が映えない」などです。最近は、不完全なものでも映えさせようとしますが、少数ですが「見た目が不完全だからこそ」良いと思うことがあるはずです。ひとは、完璧さと映えを求めすぎますが、これは100%の完成品か?を見抜く力が必要です。

なにが、必要で何が不必要か?

ガンプラで、脚付きのジオングが発売されましたが、「全然萌えなかった」思い出があります。中には、カッコイイと言ってきた友達もいましたが、所詮、「映えだけ」のドムの足をつけただけです。私からしたら、「足がない、「不完全なジオングが、一番萌えるのです」

婚活でも、趣味でも、仕事でも

婚活でも、「凄くいいひとなんだけど、映えない」ひとがいます。私は「ジオング」と呼んでいるのですが、映えないジオングの性能をどうわかってもらえるかいつも頭をひねっています。他所なら、映えさせることで引き付けようとしますが、「他のモノ」と同一化されるだけで、その「ジオングの個性」がなくなってしまいます。

趣味でも、私は、完璧な日本車は好きでなく、「不完全」なものが好きです。Uralという「ちょっとての焼く」バイクが好きなんですが、ちょっと手を焼くぐらいが、愛着が湧いてきます。

もし仕事で、100%の製品なのに、未完成と言われたら、あなたは堂々と「映えないけど100%」の製品ですと」言えるでしょうか?、見た目だけ数字だけに囚われていないでしょうか?

最近私は、見た目に囚われないように、その裏を観るようにしています。すべてにおいてです、映えるとひとはよってきて人気になりますが、本当に自分に得や徳があるのか考えることが大事だと思うのです。

ガンダムが放送された時代、あまりにも、「大人びたアニメ」であったため、「子供向けにしろ」と横やりが入った作品です。「無理くり空中で合体させたり」(この時代のロボは合体が多かった)した作品ですが、伝えたいところは削らない姿勢が「ジオングの脚」に反映されているとしみじみ思うのです、だから未だに愛され続けているのだと思うのです。

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