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みんなでつくった日本初のスタジアム

寄付を募って建設したスタジアムを自治体に寄付。大阪吹田市には「みんなでつくったスタジアム」がありました。

■パナソニックスタジアム吹田

大阪梅田から地下鉄御堂筋線で千里中央駅へ。大阪モノレールに乗り換えて約50分で万博記念公園駅に到着。改札を出ると雨の中にスタジアムのフォルムが見える。名称はパナソニックスタジアム吹田。2015年に完成した収容人数4万人のスタジアム。周辺には万博記念公園やアウトレットモールなど人が集いリラックスできる空間が整備されていました。

パナソニックスタジアム吹田

■みんなでつくった日本初のスタジアム

個人と法人の寄付金を主体に作り上げた日本初のスタジアム。建築主は「スタジアム建設募金団体」。総事業費141億円(寄付金82% 補助金18%)。完成後に吹田市へ寄付。指定管理者としてガンバ大阪(Jリーグ)が管理運営をおこなうサッカー専用スタジアムです。国際試合も開催可能な大きなスタジアム。しかもバリアフリー設計で人に優しいスタジアムです。

みんなでつくったスタジアム

■取材日は国際試合

取材当日はワールドカップ2022に向けた「日本代表vsチュニジア代表」の強化試合が行われていました。3万人が君が代を歌い(実際は声出し禁止なので心の中で)、キックオフ後はボールがゴールに近づくたびに心が躍る感覚。スポーツが日常に存在する幸せを感じる時間でした。

日本代表vsチュニジア代表による国際試合

■日本初のモデル

みんなの寄付金で建設→自治体に寄付→管理運営はJリーグチーム。日本初のモデルで完成したスタジアム。これを実現するには「個人・企業・自治体・Jチーム」の四者が連携して計画的に進める必要性だったと思います。ましてや必要となる建設費用を集めるには綿密な計画と行動力、そしてみんなの協調性が求められる社会事業。これを実現した社会力(個人・企業・自治体・Jチーム)を証明したスタジアム。みんなの活力で建設し、自治体が協力した「みんなでつくるスタジアム」は新しいモデルとして参考になるスタジアムでした。

日本初のモデルでつくられたスタジアム
みんなでつくるスタジアム。このモデルが全国の自治体に広がって、日本の各地が「スポーツの力」で元気になることを期待する新しいモデルでつくられたスタジアムでした。
取材・写真・文/大田 均


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